【考察】拝み(合わせ)モカとつまみ(すくい)モカとモカ割れ|RedwingとParaboot

モカ割れする靴としない靴の違い
モカシン靴のモカが割れるのを嫌う者は多い。
斯く言うワタクシもシャンボードのモカが割れた時には1週間、食欲が無くなった程。(かなり落ち込んだ)
レッドウィングのモカ割れ
今からおおよそ10数年前の話。
レッドウイングの875が爆発的に流行った。周りの友人も何人か履いていた。
出遅れてしまったワタクシは875のローカット版である8103に目をつけ購入した。
脱ぎ履きが容易なので、毎日のように履いていた。
あのエイジングは今思い出してもなかなかの物だったと思う。
割れたモカは靴全体にワイルドな印象をもたらす

【拝み(合わせ)モカ】レッドウィング875
しかし、友人が所有する875と比べてなにか物足りない。負けている気がしていた。
モデルが違うのでシルエットが違うのは当然なのだが、何か別のところに原因がある気がしていた。
しばらくして、モカが割れているか割れていないかの差である事に気がついた。

【すくい(つまみ)モカ】レッドウィング8103|ジーンズという名の青い宝物
すくい(つまみ)モカではモカ割れしない
875が2枚の革を縫い合わせてモカ部分が形成されている「拝み(合わせ)モカ」なのに対し、ワタクシの8103は1枚の革をつまんで縫う事でモカ部分が形成される「すくい(つまみ)モカ」だったのだ。
当時のワタクシは、履き方が上品だからモカが割れないのだと思っていたが大間違いだった。
モカ割れに憧れてどんなにガッシガッシ履いても8103のモカは割れる予感すら感じさせてくれなかった。
当然である。
モカシンの縫製の種類

割れたモカは靴全体にワイルドな印象をもたらす。
シャンボードのモカが割れたときにヘコんだ理由はそこにある。使い込んでどんなにエイジングが進んだとしてもシャンボードには上品であってもらいたい。
すでに割れてしまったモカとどう付き合っていくか、今後の課題のひとつである。
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