ひび割れたダナーのブーツの銀面を削って修理①|「クラック」と「傷」のDIYリペア(補修)
銀面が割れてしまったダナーのブーツの修理
この冬は結局1度も履かなかったダナーのエクスプローラー。
ここ最近は、冬場の釣り用、バイク用となってしまっているが、この冬は結局1度も履くことなく春を迎えてしまった。真夏を除いてほぼ一年中履いていた時期もあったのに。
釣り、バイクの時にしか履かなくなった理由のひとつにシャンボードばかり履いているということもあるが、それよりももっと大きな理由がある。
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ほぼ一年中というハイペースで履いていた時期にほとんど手入れをしておらず、気付けばひび割れている箇所が所々見られるようになっていた。
当時何を思ってそうしたのか覚えていないのだが、そのひび割れを隠すために使ってはいけないとされているリキッドタイプの染め替え用インキを全体に塗ってしまった。塗った直後はツヤも出て、ひび割れも目立たなくなったが、半年後くらいには見るも無残なひび割れだらけのビーフジャーキーのようになってしまった。
ひび割れだらけの状態
リキッドタイプの染め替え用インクを熱湯で洗って銀面を削る
どんなクリームを塗っても、見た目の艶こそは出るものの、表面のカサつきは酷く、決して潤うことはなかった。それからはファッションアイテムとして使うことはなくなり、長靴感覚で年に数回履く道具と化していた。
そこでいつものように熱湯に浸けて丸洗いをした後、ひび割れた部分の銀面を削ってリペアを施すことにした。。
使用したもの
- 熱湯(60℃)
- 紙やすり、布ヤスリ
- タオル
- 靴クリーム
- 靴ブラシ
手順
- 靴からシューレース(靴ひも)を外してそのままの状態でお湯を入れた浴槽にそのまま2時間浸ける
- タオルで水分を取って、乾燥させる
- 半乾きの状態で、銀面のひび割れた箇所を紙やすりで削る
- 靴クリームを塗ってブラッシング
- 終了
【手順3】熱湯入浴後の半乾き状態(削る前)の写真
ひび割れた銀面をヤスリで削る
染め替え用インキの層は熱湯で綺麗に落としきれたが、長い間染め替え用インキの層に覆われていた為か、インクを塗る前よりもひび割れがひどくなっている。
このまま靴クリームを塗ったところで、長靴からファッションアイテムへの昇格はないだろう。最高級の靴クリーム1909シュプリームクリームデラックスを以ってしてもさすがに無理だろう。じゃあどうするのか。
ホームセンターへ車を走らせた。
紙ヤスリと布ヤスリを適当に3種類程購入。
数字が小さいほど目が粗くなる。ウロコのようなひび割れををワイルドに削ってしまおうと思ったのだ。
一番荒い#100の布ヤスリでゴシゴシと削ること30分。削れ落ちた銀面の層はまるでチョコレートのようだった。
[写真]削って粉々になった銀面層
半乾き状態でヤスリがけしたことで、力をいれなくてもポロポロと剥がれ落ちた。その後、#150→#800と目の細かいヤスリで削って行く。
【手順3】銀面を削った後
削ってヌバック状態になった表面にクリームを塗っていく
ひび割れまくってウロコ状態だった銀面を削ぎ落とした後のヌバック状態の表面にどのクリームを使うか。
ヌバックを銀付革のような表面に仕上げるにはサラっとした仕上がりのディアマントが良さそうだ。
しかし、ここは長年いじめ続けてきた罪滅ぼしと言うと気持ち悪いかもしれないが、最高級クリームのコロニル1909シュプリームクリームデラックスを使うことにした。ディアマント(廃盤)の使い心地をキープしたまま香りが良くなった、価格、質、共に最高級のクリーム。
仕上がり後の写真
熱湯入浴後
銀面を削った後
クリーム仕上げ後
完璧と言ってもいいぐらいだが、更なる仕上がりを求めて作業を続けた。
> 続き 『ひび割れだらけのダナー エクスプローラーの銀面を削った2』 を見る
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