洗濯糊で理想的な色落ちを目指す|Levi's®(リーバイス) LVC 1955年復刻 50155-0116穿き込み #29

洗濯糊の原液をジーパンに塗ってリジッドに近い状態に戻してから穿いてアタリをつける
を見た後、ポパール洗濯糊(※生産終了)という三和油脂工業株式会社の洗濯のりを使って原液で糊付けをし、穿き続けていた。



テカりと洗濯糊の成分の関係
未だ部屋着としてしか着用していないが、写真の通り、かなり良い感じに皺が入っている。
セルビッジ部分に直接塗ってからの乾燥機50分の威力は圧巻だった。色落ちまではしていないが、このまま穿き続ければ、いずれ綺麗なヒゲやアタリが付くだろう。そう思っていた。
しかし、ある日、バックポケット付近を見て所々テカっている箇所があることに気付いた。
色落ちしていない部分なのに白く、反射している(写真1枚目中央部)。ナイロンやポリエステルが混入したスーツが摩擦で同じような状態になったことを思い出した。摩擦が多い部分とはいえ、綿100%のはずのデニムがこんなに簡単にテカるとはどういうことか。
思い当たるのは洗濯糊くらいしかない。
洗濯糊の品質表示を見ると、品名こそ『洗濯のり』と書いてあったが、成分はポリビニールアルコール。調べてみると洗濯糊には大きく分けて天然糊と化学糊に分けられるらしい。
ポパール洗濯糊は完全な化学糊。テカるだけならまだいいが、色落ちに悪影響を及ぼすのではないか。ヒゲ、ハチノスが入ってセルビッジがブリンブリンであればそれでいいわけではない。そう思ったワタクシはすぐに近所のホームセンターへ行き、小麦澱粉とコーンスターチが成分の天然糊、『株式会社永久糊』の洗濯糊を購入した。

天然糊はシャキっと仕上がるが、変質しやすい
天然糊の特徴として、ハリが強くシャキッと仕上がるというメリットがあるが、天然成分だけあって変質しやすいというデメリットがあるらしい。
レプリカデニムがヴィンテージのデニムの黒みを帯びたような青色にならないのはひょっとすると糊の成分とも関係があるのではないか。何十年も前に化学糊を使っていたとは考えにくい。天然糊の変質しやすいというデメリットがもしかしたら…。そんなことを思いながらまた洗濯をすることを決意した。
> 続き 『 8ヶ月間に及ぶファーストウォッシュ完了|Levi's® LVC 50155-0116穿き込み 30 』 を読む
穿き込み開始から8年後のジーンズを糊付けした方法と手順|Levi's®(リーバイス) LVC 50155-0116穿き込み #47(Youtube動画)
> 穿き込み開始から8年後のジーンズを糊付けした方法と手順|Levi's®(リーバイス) LVC 50155-0116穿き込み #47
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Title: Re: AGRさん>
Posted by S
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り比較検証はできないですが、結果で証明出来たらいいなと思っています。うまく表現できませんが、天然糊の方がいい感じです(笑)
Title: No title
Posted by AGR
糊の成分に着目するとは!、非常に面白い着目点だと思います。確かに昔の人は糊落としをせずに穿いていたので、生地に残留する糊が色味に何らかの影響を与えた可能性は考えられなくもないと思います。立証するのは難しいですが、糊を使うのであれば、やはり天然糊の方が良さそうですね。
尚、ヴィンテージのバンダナのデッドストックの写真を撮ると糊の部分がフラッシュの光に反射して白っぽく見えます。