【考察】シェットランド風ウールセーターと毛玉|Sの「毛玉」考

30年物のシェットランドセーターに憧れて
先日発売された雑誌「Free&Easy」で年配の方が30年物のブルックスブラザーズのシェットランドセーターを紹介しているのを見て、2年前にユニクロで購入したピンク色のウールのシェットランド風セーターを思い出しました。
コーディネートの差し色に...なんていうつもりは全く無く、単に「安いから」という理由で軽い気持ちで購入しましたが、その年のシーズン半ばには大量に発生した毛玉を理由に着なくなっていました。2年近くぶりに引っ張り出してみると、腕と脇の擦れる部分を中心に大量の毛玉はありましたが、まだ虫食い穴はありませんでした。
セーターの素材と言えばカシミア、ウール、コットン、アンゴラ、アクリル、ポリエステル等種類は様々。
これからの時期、着るならウールじゃなくてコットン素材だろと思いがちですが、意外にもウールは天然のエアコンのような性質があるので、秋冬に限らず、一年のうち真夏を除く10ヶ月は心地よく着られる素材なのだそうです。
最近は、毛玉ができないという理由で真冬であってもコットンのセーターを好んで着ていました。
今までに所有していたウールのセーターはユニクロや無印良品等。ウールはどうせすぐに毛玉が出来てしまうからと安価な物ばかりを選んで、ウールのセーターをこれまでまともに着たことが無いことに気が付きました。
今までのウールのセーターとの付き合い方
- シーズン始めにユニクロや無印良品で安価な物を購入
↓ - 数回着たら当然のようにできる毛玉に嫌気が差す
↓ - 放置
↓ - 数年後ちょっと着てみようと引っ張りだしてみると虫食いを発見
↓ - 捨てる
↓ - 1に戻る
セーターの毛玉を靴の履き皺やジーンズのヒゲやハチノスといったアタリと同じような感覚でポジティブな経年変化と捉えることはできません。
みなさんがどう思うのかはわかりませんが、セーターの毛玉=貧乏くさいというイメージを持っていました。
30年物のシェットランドセーターに憧れて、調べて行くうちにセーター、ウールに対する考え方が少し変わってきました。
ユニクロのシェットランド風ウールセーターが復活
ウールであれば毛玉は出来て当たり前。毛玉ができる=安物・粗悪品という訳ではない。なるべく毛玉をつくらないようにブラッシングをする等して手入れ、出来てしまった毛玉は一旦受け入れて、あまりにひどいようなら引っ張らないようにハサミで切る。着用していくうちに毛玉ができる頻度が下がっていき、やがてスカスカになってセーターとして完成。そうやって毛玉ができないくらいにスカスカになるまで着倒してみたい。
これからは毛玉をくっつけたままセーターを着ている人を見ても無闇に貧乏くさい、だらしがない等というイメージを持つのではなく、毛玉を受け入れるタイプの人なのだと思うようにしていきたいと思います。
大量の毛玉をひとつひとつハサミで切って取り除いていくと、今までユニクロの服に抱いたことのない、丁寧に磨いた後の靴に対して感じるような愛着に近いものを感じました。
参考サイト
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Title: ゆまなままさん >
Posted by S
上質なセーターを着たことがないので毛玉とウールの質の関係はわかっておりません。
>上質な毛糸でふんわり丁寧に編まれたものは
>毛玉も滅多になく、大きな毛玉が出来ても自然と落ちる…そうです。
これはどこかのサイトで見ました。
かなり昔の物で太目の糸で編まれたウールのカーディガンを所有しておりますが、毛玉が全くありませんでした。
某セレクトショップ(ジャーナルスタンダード)の物よりユニクロの物の方が、毛玉が出来にくく長く着ることができるということだけはわかっています。
ユニクロのセーターでウールを語ってしまい、ごめんなさい。
聞きかじりでもなんでも構いません。コメントありがとうございました。
Title: 初めまして
Posted by ゆまなまま
Sさん、はじめまして。
いつも興味深く読ませていただいております。
毛玉…電動毛玉取り器でバチバチとってしまいます。
ちょっとおしゃれっぽいのはカミソリで手動で丁寧にとります。
でも、昔(30年ぐらい前)に母がプロの方に編んでいただいた私のスキー用ベスト。
そういえば毛玉らしい毛玉ないんですよ。洗濯も適当ですがふんわりです。
今でも寒い時に羽織って愛用していますが適当な保管なのに虫食いもなし。
詳しくないのですが上質な毛糸でふんわり丁寧に編まれたものは
毛玉も滅多になく、大きな毛玉が出来ても自然と落ちる…そうです。
マニアックなサイト様なのに、聞きかじりコメントでごめんなさい。