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【考察】ヴィンテージ501XXオリジナルとLVC(レプリカ)の違い|独特のオーラとは?

05 / 24 , 2014 UP Consideration Comment : 0
リーバイスヴィンテージクロージング

[写真]Levi's® ヴィンテージジーンズ

ヴィンテージジーンズは本当に良いジーンズなのか?

グルメ番組でレポーターがよく使う「コク」というワード。

「コク」があっておいしいです。深みのある「コク」が特徴です。独特の「コク」が…。

おいしい時には「コク」があり、もうひとつな時には「コク」が足りない。
「凝縮されたうまみ。熟した濃い味わい」のことなのだそうですが、褒め言葉として使われるのはわかりますが、明確な基準があるわけではなく、どんな味なのか全くわからない、グルメレポーターにとって使い勝手のよい言葉「コク」。

ヴィンテージジーンズの魅力を語る時に、独特の「オーラ」という表現がされます。レプリカジーンズには絶対に出せないヴィンテージジーンズの圧倒的な「オーラ」、ヴィンテージジーンズの独特の「オーラ」。

「人や物が発したり、漂わせるもので人を惹きつける独特の雰囲気」のことなのだそうです。
グルメレポートの「コク」に通じるものを感じます。

ラーメンのスープであれば数時間じっくり煮込めば行列ができる程おいしい「コク」があるものができることもあるようですが、リーバイスの復刻品(レプリカ)を数ヶ月以上じっくり穿いても「オーラ」と呼べるものを感じられるジーンズにはなっていません。

経過年数(古い)=オーラの量なのか

数ヶ月ではなくもっと長い年月をかけて熟成されたヴィンテージジーンズだからこそのオーラだとすれば、古ければ古い程オーラがあるということが言えるのではないかと考え、1971年頃から1975年頃に製造されていた「リーバイス501 66前期」、1966年頃から1970年頃に製造されていた「リーバイス501 ビッグE」、1955年頃から1962年頃に製造されていた「リーバイス501 XX紙パッチギャラ入り」を並べてみました。

Vintage_Levis_2.png

[写真]左から66前期(1971年製)、ビッグE(1966年製)、XX(1955年製)

ヴィンテージジーンズのディテールを真似ても独特のオーラは出ない

写真写りが悪いので分かりづらいと思うのですが、肉眼で見てもそれぞれの年代・モデルの色落ち(縦落ち)の特徴は、出ているような出ていないようなよくわからない感じです。

501XXの隠しリベット、細めのセルビッジ、縦落ち、両膝に付着した錆かオイルかの染み、恐らくプロの直し屋が施した丁寧なリペア跡を見た後、着用して、「こ…これが、あのXXか」と一瞬、独特なオーラめいたものを感じました。

66前期とXX、縦落ちの特徴のわずかな違い、ポケット裏のリベットの有無、膝から下のテーパード加減やその他のディテールの違いがあることはわかりました。製造時期で言うと20年程差があります。しかし、残念ながら希少性や細かいディテールを抜きにした違い、「オーラ」の違いを感じ取ることはできませんでした。

自然にできた汚れや破れ=オーラ?

LVC(レプリカ) 501XX

[写真]LVC(レプリカ) 501XX

レプリカ=造られたもの。ヴィンテージ=偶然の産物で再現不可能。
レプリカブランドの縦落ちはわざとらしいと言われますが、ヴィンテージで同じような縦落ちをしていると「鬼のような縦落ち」と絶賛され、高値で取引されがちです。

「オーラとは細部の積み重ね」と以前に書いたことがありますが、実はよく意味がわからずに使っていました。
入手した1950年代のジーンズ(ダブルエックス)の膝には錆びかオイルの茶色い染みがあります。

見る人によってはウ○コに見えるかもしれません。
「XX」の特徴である隠しリベットは穿いている状態では見えませんし、赤タブのLEVISのEの文字は糸が抜けかけていて近づいて見ないと確認できません。綺麗好きの人が穿いていて、定期的に洗っていたのか黄ばんではいません。リアルワーカーが着用してできた穴やリペア痕、オイル染みはオーラを形成する要素にカウントされ、加工のジーンズに意図的に施されたダメージ等はオーラとしてはカウントされない。

独特のオーラ=思い込み

ヴィンテージのアイテムを販売している古着屋には他のアパレルの店舗とは違う独特の雰囲気があります。強烈なお香の香りが漂う店内は薄暗い照明。 「ウン十万円」の値が付けられた札には「19○○年代オリジナル」と記載。リベットの色や「e」文字の大小。雑誌やネットで見た得た知識が目の前に。錯覚を起こした脳から出ている(思い込み)ものがヴィンテージジーンズ独特のオーラという可能性はないのか。

たかがジーパンや!

60年以上前のヴィンテージと呼ばれるジーンズとそれを真似て再現したレプリカを並べて、見て、触って、穿いて比べてもオーラの違いは今のところわかりません。レプリカでも色が落ちて、オイル染みや穴や傷、それらのリペアの痕等々が刻まれると独特のオーラを放つジーンズになるのか。

入手したヴィンテージジーンズの状態が良い(インディゴの色が濃い等)状態のものであれば違う結果になったのかもしれませんし、単純に「オーラ」を感じ取るセンスが欠けているという可能性もあります。

いろいろ考えているうちにあのフレーズを思い出しました。

たかがジーパンや!

さすが巨匠。ワタクシもそう思います。

(リーバイスのコピーを作るレプリカブランドを肯定するつもりも、ヴィンテージジーンズを否定するつもりも毛頭ございません。)

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