[写真]クロケット&ジョーンズのレザーソール
滑りやすい革靴の革底(レザーソール)の手入れにミズノ「NEO STRONG OIL(ネオストロングオイル)」を使う
これまで革底(レザーソール)の手入れには、商品名に「ソール」と謳われているという理由だけで、何となく良さそうなM●モゥブレイ社の「ソールモイスチャライザー」を使っていました。
何となく良さそうな商品がとても多いレザーメンテナンス関連。レザーソール(革底)の手入れに最適なアイテムを発見してしまいました。
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「滑りやすい」という革底(レザーソール)の革靴のデメリット
[写真]クロケット&ジョーンズのレザーソール
革底(レザーソール)の手入れについては、アッパー程神経質に行っておらず、雨に降られて濡れた際に「ソールモイスチャライザー」で手入れをする程度で、数年前に買った物がまだ半分くらい残っています。それでも一度も革底(レザーソール)が割れたことは無いので、割れない為の手入れであればそこまで気を使わなくてもよい部分なのではないかと考えています。
革底(レザーソール)の手入れの目的は「割れ」だけでなく、「柔軟性(返り)を良くする」為にしているという人も多いようですが、革底の靴を履く人の悩みと言えばなんと言っても履いている時に「滑りやすい」ということなのではないでしょうか。自身も何度も転びそうになった経験があります。
M.モゥブレィ ソールモイスチャライザー
ミンクオイルのようなベタつきが残らず仕上がるのが大きな特徴です。
適量を塗って乾拭きして仕上げると、革底の表面に僅かに光沢が出て引き締まった印象になるのですが、だからといって決してツルっと滑りやすくなってしまうわけではありません。
適度に油分と水分が補給されるゆえ革の柔軟性は確実に向上し、「履いてみるとむしろグリップ力が少し向上したような良好な感覚が得られます。」
ソールモイスチャライザーでは「滑って転ぶ」デメリットは解消できない
ワタクシの感覚がおかしいのかもしれませんが、「ソールモイスチャライザー(Amazon)」では革底(レザーソール)のグリップ力が向上するという感覚は全くありませんでした。むしろ「ソールモイスチャライザー」を使うことで滑りやすくなっているのではないかとすら考えていた程。
「ソールモイスチャライザー」を使用して得られる「保湿」では、「割れ」を防ぐことはできるのかもしれませんが、「すべって転倒」する可能性があるという革底のデメリットを解消することはできません。
グリップ力がUPするグローブ専用オイル「ネオストロングオイル」
過去に、レザージャケットの手入れに使ったグローブ用オイルの「ストロングオイル」にグリップ力をプラスした「ネオストロングオイル」というものがあることを思い出して購入、使ってみました。
「ネオストロングオイル」の使い方
1.ペネトレイトブラシでネオストロングオイルを塗る
[写真]手順1.ペネトレイトブラシでネオストロングオイルを塗る
ペネトレイトブラシを使ってストロングオイルをレザーソールに塗っていきます。ペネトレイトブラシが無ければ着なくなったTシャツやハンカチ等の「布」や指で塗ってもOK。
2.布で乾拭き
[写真]手順2.布で乾拭き
布で乾拭きします。着なくなったTシャツやハンカチ等を使っています。
3.乾燥させる
[写真]手順3.乾燥させる
ミンクオイルやソールモイスチャライザー等、レザーソールのメンテナンスに使われるものと比べてかなり「さらっ」としているので乾拭きした直後に履けなくもないですが、半日程度乾燥させてから履くようにしています。夜塗って翌朝には履いています。
ミズノのグローブ用「ネオストロングオイル」の使い方(Youtube動画)
グリップ力は確実に向上
「ネオストロングオイル(Amzon)」はさらっとしたミンクオイルという感じの使用感。グローブ用のオイルなので保革効果は十分にあることは間違いなし。ソールにネオストロングオイルを塗った靴を翌朝、早速履いてみました。
歩く道のほとんどがアスファルトで舗装された場所ではありますが、それでも前日までの感覚と違うことにすぐに気が付きます。
[写真]左:ネオストロンオイルでメンテナンス後
さらに、毎朝立ち寄るコンビニの店内を歩いた瞬間、グリップ力が確実に向上していることを実感しました。蹴り上げる瞬間のツルっとすべる空振り感が無くなるので、歩幅が広くなり、グングン前に進みます。いつもより店内が狭く感じた程です。(※個人差があります。)小石や砂利等がくっついてしまうということもありません。
グリップ力は「ゴム底」の方が断然上
[写真]ハーフラバー(ゴム)の方がグリップ力は上
当たり前ですが、「ネオストロングオイル」を塗ったとしても、グリップ力はゴム底又はハーフラバー(ゴム半張り)の方が確実に上。しかし、革底の靴を履く理由が、見た目や履き心地等だけではない、簡単に語ることができないものであることは靴バカであるみなさんが一番良くわかっているのではないかと思います。
革底の手入れについてはアッパーの手入れ程気を使ってこなかったのですが、グリップ力が向上することがわかったので、定期的に手入れをしていこうと思います。
「滑って転びそうになるのも革靴(革底)の醍醐味。」なんていう方もいるのが革靴の世界。ですが、革底の靴で滑って転びたくない、転びそうにもなりたくない方はゴム底(ハーフラバー)に張り替えるか、ミズノの「ネオストロングオイル Amazon」を1度試してみることを検討してみて下さい。オススメです。
革底(レザーソール)の手入れに「ネオストロングオイル」メリット まとめ
- 革底(レザーソール)の手入れに保湿が必要
- シューケアブランドのソールケアの商品で保湿は可能
- 革底(レザーソール)を保湿しても「滑る」を回避することはできない
- ソールの手入れには保湿+ソールのグリップ力が向上する「ネオストロングオイル」が有効
滑るのは「ソール」ではなく「ヒール」が原因?
踵の部分に打たれた「飾り釘」がむき出しになって滑るという事例も多くあるそうです。下記の記事をご覧ください。
> 続き「革靴の踵の「飾り釘」を自分で釘締めして革靴を履く文化を作る」を読む