【革靴の丸洗い】ひび割れさせない革靴の履き方|盆と正月は革靴を洗え‼︎
[写真]丸洗い前の状態
ひび割れさせない革靴の履き方→丸洗い
年末に大掃除、スーツやシャツをクリーニング店へというのはみなさんやっていると思いますが、革靴ってどうしてますか?
いつもより時間をかけて丁寧に手入れという方が多いのではないかと思います。
長期休暇を利用して靴を洗う
ワタクシの場合、年に1回〜2回(盆と正月)、長期休暇を利用して丸洗いをしています。
新年一発目の更新の今回は、正月休みを利用して1年間酷使した2足をビオレUのボディシャンプー(弱酸性)を使って革靴を丸洗いした様子をご覧いただきたいと思います。
TOPの写真の状態から最終的に↓こうなります。
[写真]丸洗い後の状態
丸洗いした靴は本当に良い靴「クロケット&ジョーンズのコノート」と「スコッチグレインのアシュランス」。
丸洗いに使用した道具
- 靴全体が浸かる大きさのタライ
- 40℃のお湯
- 花王 ビオレUボディシャンプー(弱酸性)
- プラスチック製のシューキーパー(Amazon)
- タオル数枚
- 木製シューキーパー(Amazon)
- M.モゥブレイ リッチデリケートクリーム(Amazon)
- サフィールノワールのクリーム(Amazon)
- 豚毛ブラシ
- その他
丸洗いの作業手順
- 靴紐(シューレース)を外してプラスチック製のシューキーパーを入れる
- 40℃のお湯をタライに溜めて靴を入れる(靴が浮いてこないように上に洗面器等を乗せる)
- 2時間放置
- シューキーパーを外してビオレUを泡立て靴全体(内部も)を手で擦る
- シャワーで泡を流して再び40℃のお湯を張ったタライに靴を2時間程度浸ける
- タオル数枚を使って水分を拭き取り木製シューキーパーを入れて乾燥させる(途中で木製シューキーパーを入れ替える)
- 半乾きの状態でM.モゥブレイ リッチデリケートクリームを全体に塗る(靴内部も)
- 完全に乾いたら再度M.モゥブレイ リッチデリケートクリームを全体に塗る(靴内部も)
- サフィールノワールのクリームで仕上げ
- 作業完了
作業手順と写真
-
作業手順1.靴紐(シューレース)を外してプラスチック製のシューキーパーを入れる
[写真]サイズの調整ができるプラスチック製のシューキーパーをきつめに入れる
より皺を伸ばす目的でプラスチック製のシューキーパーを使います。
革が少し張った状態になるようにサイズを調整してから使います。きつ過ぎると革が伸びてしまうのでほどほどに。 作業手順2.靴が浮いてくるので上に洗面器を乗せる
[写真]タライに靴を入れ、40℃のお湯を溜める
[写真]靴が浮いてこないように洗面器で蓋
40℃のお湯に靴を2時間浸けることで、ワックス、クリームが落ちやすくなります。
作業手順3.2時間放置後の状態1
[写真]2時間浸けた後
【作業手順3】2時間放置後の状態2
[写真]2時間浸けた後②
[写真]現在使用中のボディーソープ
花王「ビオレU」(弱酸性)作業手順4.ビオレUを泡立てて靴全体(内も外も)を手で洗う
[写真]ボディーソープで全体を洗う
【作業手順4】ビオレUを泡立てて靴全体(内も外も)を洗う2
[写真]ボディーソープで全体を洗う②
作業手順5.シャワーで泡を流して再び40℃のお湯を張ったタライに靴を2時間程度浸ける
[写真]再度お湯に浸ける
【作業手順5】シャワーで泡を流して再び40℃のお湯を張ったタライに靴を2時間程度浸ける(靴が浮いてくるので洗面器を乗せる)
[写真]洗面器で蓋
[写真]2時間後、お湯から引き揚げた状態
作業手順6.タオル数枚を使って水分をしっかりと拭き取る
[写真]タオルで水分を拭き取る
[写真]水分を拭き取った後は木製シューキーパーを入れて乾燥させる
(途中で木製シューキーパーを入れ替える)作業手順7.半乾きの状態でM.モゥブレイ リッチデリケートクリームを全体に塗る(靴内部も)
[写真]半乾きの状態で保湿
作業手順8.完全に乾いたら再度M.モゥブレイ リッチデリケートクリームを全体に塗る(靴内部も)
[写真]完全に乾いた後で再度保湿
作業手順9.靴クリームを使った通常の手入れを行う
手順8の後、サフィールノワール クレムを使って通常の手入れ(クリーム塗布→ブラッシング→乾拭き)をしました。
全工程終了後のBefore After写真
[写真]マウスオン(タップ)で作業前の写真との比較をお楽しみいただけます
[写真]マウスオン(タップ)で作業前の写真との比較をお楽しみいただけます
[写真]マウスオン(タップ)で作業前の写真との比較をお楽しみいただけます
[写真]マウスオン(タップ)で作業前の写真との比較をお楽しみいただけます
[写真]左:Before 右:After
[写真]左:Before 右:After
手順1~9の作業の他、レザーソールにネオストロングオイル(Amazon)、コバにコバインク(Amazon)、踵のゴムをミスターミニットで交換、シューレースを新調(紗乃織靴紐-Amazon)。新年を迎える準備としてこれ以上ない手入れが出来ました。
ひび割れさせたくない靴があるなら年に一度は丸洗い
月に5回~8回程度、5年超履いていますが、2足ともひび割れは無く、とても良い状態を保っています。
ひび割れは仕方ないとよく言われますが、ジーンズを洗わずに穿き続けると生地が弱って破れるように、乾燥から守ろうが、油分を適度に保とうが、靴(革)も洗わずに履き続けることで汚れが蓄積していき、ひび割れるのではないかと思っています。
靴をひび割れさせたくない靴をお持ちの方は、履かずにシュークロークに収めたままにしておくか、定期的に丸洗いをすることをお勧めします。某社のサドルソープの使用方法のような表面だけチョロっと洗って奇麗にしたつもり、ではなくしっかりと濡らして内側の汚れまで奇麗にするので完全に乾くまでに夏場で2日程度、寒い時期だと3日以上かかります。
丸洗いの際は、サドルソープである必要は無く、自宅の風呂場にあるシャンプーやボディソープ、洗顔ソープ等で十分だと思いますが、参考にされる場合にはくれぐれも自己責任でお願いします。
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Title: くらさん >
Posted by S
手順はひび割れの程度によりますが、酷ければ
丸洗いをして半乾き状態でやすりを使うとより早く削れると思います。
ダナーのひび割れを削った時の記事です↓
http://goodvibes9999.com/blog-entry-182.html
デリケートクリームをラナパーレザートリートメントで代用とのことですが、使ったことが無いのでわかりません。
お父様が昔履いていたクロケット&ジョーンズの革靴、うらやましいです。
Title: Re: 盆と正月は革靴を洗え‼︎|ひび割れさせない革靴の履き方
Posted by くら
こんにちは。
いつも読ませていただいております。
大変参考になってます。
クロケットアンドジョーンズのリペアについていくつか質問があります。
父が昔履いていたクロケットアンドジョーンズの革靴を履こうと思い、取り出したのですが、履き皺からひび割れが発生していました。
また、剥がれも少しだけありました。
そこで、暇があるときにこの靴を修理しようと思っているのですが、
丸洗い→ヤスリで削る→デリケートクリーム
の順番で行うか、
クリームで汚れを取る→ヤスリで削る→丸洗い→デリケートクリーム
の順番で行うか迷っています。
Sさんだったらどのような手順で補修するかアドバイスをいただけませんでしょうか?
また、デリケートクリームは、ラナパーレザートリートメントに代用するのはマズイでしょうか…?
答えていただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。