
年末の恒例行事、革靴の丸洗い 2016Ver.
2015年最も履く回数が多かった(であろう)クロケット&ジョーンズのコノート。
週に1回~2回、年間50回以上は確実に履いています。
履く度にきっちり手入れをしているので、5年以上は履いていますが、ひび割れ等の問題が起きていないだけでなく、とても良い状態を保ち続けています。5年で満足せず、10年、20年と履き続ける為に、最低年に一回は洗うことにしています。
去年の年始も同じ内容のエントリーでしたが、手順や道具が若干変わりました。
結果、仕上がりが改善したので少し長いですが、ご覧ください。
contents
使ったもの
- プラスチック製シューキーパー(Amazon)
- 木製シューキーパー(Amazon)
- 洗面器
- 頭髪用シャンプーメリット(Amazon)
- スポンジ
- 洗車用タオル(ダイソー)
- ダイソー 馬油ハンドクリーム(ダイソー)
- ミズノ ネオストロングオイル(Amazon)
- ダイソー ペネトレイトブラシ(ダイソー)
- 靴クリーム(イングリッシュギルド ビーズリッチクリーム(Amazon)
- コロニル山羊毛ブラシ(Amazon)
手順
- シューレースを外し、プラスチック製シューキーパーを装着する
- 40℃のお湯に30分浸ける
- シャンプーを泡立ててスポンジで全体を洗う
- シャワーで泡を流し、40℃のお湯に30分浸ける
- 水分をしっかりとふき取り、木製シューツリーを入れる
- シューツリーを交換しながら乾燥させていく
- 半乾きの状態でアッパーにクリーム、ソールにオイルを塗る
- 完全に乾いたら靴用クリームで色を入れて艶を出す
- 新品のシューレースを装着して完了
1.シューレースを外し、プラスチック製シューキーパーを装着する
シューレース(靴紐)を外してシューキーパーを入れます。
革が水に濡れて縮むのと型崩れを防ぐ目的で、プラスチック製のシューキーパーを使っています。スコッチグレインのシューキーパーはサイズ調整ができるので非常に便利です。少しきつめ(革が張った状態)にして入れます。
2.40℃のお湯に30分浸ける
あらかじめリムーバー等でクリームやワックスを落とす必要はありません。
以前は60℃超の熱湯を使っていましたが、塗り重ねられたクリームやワックス、汚れを落とすのには40℃程度のお湯で十分なようです。(熱すぎるとボンド等が変化して変色することもあるそうです。)3.シャンプーを泡立ててスポンジで全体を洗う
お湯に浸けてクリームやワックス、汚れを落としやすい状態にした後は、シャンプーを泡立ててスポンジで洗っていきます。
頭髪用のシャンプーのメリットを使いましたが、特にこだわりはありません。
去年はビオレUのボディシャンプーを使いました。サドルソープでなければ、ある程度何でもよいのではないかと思っています。中まできっちり洗います。泡に(クリームの)色が付かなくなるまで洗っていきます。4.シャワーで泡を流し、40℃のお湯に30分浸ける
シャワーで全体の泡を流した後、シャンプーの成分を残さない為に再度30分程度お湯に浸けます。
5.水分をしっかりとふき取り、木製シューツリーを入れる
しっかりと水分を取る事が乾燥時間の短縮につながります。ダイソーのカー用品コーナーにあるタオルが吸水性に優れていて非常に使えます。
6.シューツリーを交換しながら乾燥させていく
[写真]靴底を浮かせた状態にしないとカビが発生
手持ちの木製シューツリーを騒動員して、一時間ごとにシューツリーを交換しましたが、そこまでしなくてもよいのかもしれません。
靴底を浮かせる(床に付けない)ようにして乾かしていきます。床に付けたままにすると、カビが発生するようです。7.半乾きの状態でアッパーにクリーム、ソールにオイルを塗る
[写真]半乾き状態でアッパーにクリーム、ソールにオイル
[写真]インナー(内側)にはダイソーの「馬油ハンドクリーム」
ひび割れを防ぐために、半乾きの状態でアッパーにダイソーの馬油ハンドクリーム、ソールにネオストロングオイルをたっぷりと塗ります。
ダイソーの馬油ハンドクリームは、ここ半年くらいシューケアに使っていますが、非常に良いです。いわゆる保革効果が抜群で、これまで保革目的で使ってきたデリケートクリームやリッチデリケートクリームといったシューケアアイテムよりも優れています。艶は出ませんが、塗ってから一日乾燥させた後は革がもっちりとし、コシが蘇ります。価格は何と108円(税込)。本当にオススメです。8.完全に乾いたら靴用クリームで色を入れて艶を出す
ここまで使ったのは頭髪用のメリットシャンプー、馬油のハンドクリーム、野球のグローブ用のストロングオイルとシューケア用品ではないものばかりですが、仕上げはさすがにシューケア用品を使います。
イングリッシュギルド ビーズリッチクリームで色と艶を出して仕上げます。クリームを塗った後使うブラシはコロニルのファインポリッシュブラシ(山羊毛)です。
9.新品のシューレースを装着して完了(マウスオン(タップ)で丸洗い後に切り替わります)
[写真]マウスオン(タップ)で丸洗い後に切り替わります
[写真]マウスオン(タップ)で丸洗い後に切り替わります
新品のシューレースに交換して完了です。
シューレースは当然、紗乃織靴紐(さのはたくつひも)。
Before After

[写真]左:Before 右:After

[写真]左:Before 右:After
革靴を綺麗に履くコツ=丸洗い
写真でもわかると思いますが、深く刻まれていた皺がリセットされ、透明感のある艶になりました。
見た目の改善だけでなく、革に「張り」としっかりとした「コシ」が蘇りました。
かなり手間がかかりますが、年に1回汚れや皺をリセットするのは靴を長く履く為に必要なことだと思います。完全に乾くまでに3日~4日程度かかりますので次の連休にでも洗ってみてはいかがでしょうか。自己責任でお願いします。