【メンテナンス】革財布の手入れに100均(ダイソー)のあかすりミトンが使える【方法】
革財布(革製品)の手入れに100均(ダイソー)のあかすりミトンが使える
革財布、ベルト、名刺入れ、小銭入れ、バッグ、手帖カバー等、革製品の手入れの際に、100円で購入できる非常に使える便利なアイテムをご紹介します。
ダイソー(100均)製の「あかすりミトン」です。
本来であれば人間の体の「あかすり」に使うものですが、革製品の手入れをする際に非常に使えるアイテムです。
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革製品の手入れに「あかすりミトン」を使う理由
革靴の手入れは使う度にやっているという人は多いと思いますが、上記に挙げた革小物の手入れは「していない」又は「ほとんどしていない」という方も多いのではないかと思います。
かく言うワタクシも汚れが気になってきたらする程度で、ペースは年に1回するかしないかというくらい。同じ革製品であっても、靴とは違い直接手に取って使ったり、服に触れたりするので、
- 色付きのクリームを使わないこと
- 革にクリームの成分を残さないように、よりしっかりとした「から拭き」をすること
この2点が手入れの際のポイントになってくるのではないかと思います。
財布やベルトの手入れに使うクリームは、上記の理由により、蝋分を含まない(含む量が少ない)「デリケートクリーム」や「アニリンカーフクリーム」を使うのが一般的ですが、今回紹介する「あかすりミトン」を使えば、
- 乳化性の革靴用クリーム
- 油性の革靴用のワックス
を使用して手入れが可能になります。
さらに、色が薄くなった部分に色付きクリームで補色することも可能で、見た目は「ツヤツヤ」、「ピカピカ」、触感は「サラサラ」に仕上がります。
[写真左]M.モゥブレィ グローブクロス
[写真右]ダイソー(100均) あかすりミトン
同じ革製品の手入れなので、基本的な手順は革靴と同じですが、から拭きをしっかりと行う目的で、「あかすりミトン」を使用します。
シューケア用品専門のブランドからも同じくらいのサイズ感でから拭き用のグローブが販売されています。上の写真(左側)のシューケア用品専門ブランド(M.モゥブレィ)のグローブクロスを以前実際に使っていましたが、今回紹介するダイソー(100均)のあかすりミトンの方が圧倒的に使いやすいです。理由は後述します。
あかすりミトンを使って革財布(コードバン)を手入れ
[写真]使用歴1年のキプリスのコードバン革財布
楽天市場の購入履歴を見ていると、今使っているキプリスのコードバンの財布が購入してからちょうど一年が経過していました。
一度も手入れしていないので、あかすりミトンを使用して、革財布の手入れをしました。
手入れ前の革財布の写真
[写真]財布内側の正体不明の汚れ
外側は水染みや汚れは無いのですが、内側のカード入れ部分に正体不明のシミのようなものが付着していたので汚れ落とし(※リグロイン)を使って綺麗にしてから無色の靴クリームを使って手入れをしました。(※表面に樹脂加工がされている革にリグロインを使用すると加工が剥がれてしまう可能性があります。水を含ませた布で拭いてとれる程度の汚れであれば汚れ落としは使わなくも問題ありません。)
革財布の手入れに使用したもの
革財布手入れの手順
手順1.布にリグロインをつけて財布全体の汚れを落とす(水拭きでも可)
[写真]手順1.布にリグロインを付けて汚れを落とす
手順1の後の写真(布にリグロインをつけて財布全体の汚れを落とす)
[写真]リグロインで汚れを除去
手順2.靴クリーム(イングリッシュギルド ビーズリッチクリーム 無色)を全体に塗る
[写真]手順2.靴クリームを全体に塗る
革靴用のクリームを「指」又は「布」に取って塗っていきます。革靴用のクリームを使うことで、革への栄養を与えることができるので革が長持ちするのと「ツヤを出してピカピカ」にすることができます。
使用したクリームは「イングリッシュギルド ビーズリッチクリーム(Amazon)」という革靴用のクリームのナチュラルカラー(無色)です。他にも「コロニル シュプリームクリームデラックス(Amazon)」というクリームもあらゆる革製品に使用でき、美しいツヤが出るのでオススメです。
靴クリーム オススメ①
靴クリーム オススメ②
手順2の後の写真 (靴クリームを全体に塗る)
[写真]靴クリームを丁寧に指で全体に塗っていく
手順3.クリームが乾いてからあかすりミトンで「乾拭き」
[写真]手順3.あかすりミトンで乾拭き
手順3の後の写真(クリームが乾いてからあかすりミトンでから拭き)
[写真]あかすりミトンで丁寧に全体を乾拭き
Before After(革財布)
[写真]左:Before 右:After
手順3の後の写真
[写真]手順3の後
手順をまとめると
- 汚れ落とし
- 靴クリームで革に栄養と艶を補給
- あかすりミトンで余分な靴クリームを拭き取る為にから拭き
財布や名刺入れを手入れした後に、乾拭きをしっかりとしていない状態(クリームが表面に残っている)で使うと触った感じがベタベタして気持ち悪いだけでなく、指紋が付きやすく見た目も良くない。
シューケアブランドの「から拭き用?ツヤ出し用?」のグローブではどれだけ時間をかけても蝋分が表面に残ったままになってしまいます。
表面が適度に「ざらざら」している「あかすりミトン」を使うと、短時間で余分なクリームを綺麗にぬぐい取ることができるので革の表面にべたつきを残すことなく仕上がります。
布やシューケアブランドのグローブで行う「乾拭き」よりも素早く仕上がるだけでなく、見た目も触感も綺麗に仕上がります。
あかすりミトンの表面の写真
[写真]「あかすりミトン」のザラザラした表面
「ザラザラ」しているとはいっても、本来であれば人間の体(皮膚)に使うものなので、革に傷がつく程の「ザラザラ」ではありません。スムースレザー、コードバンレザーで実証済みです。
革財布の手入れに100均(ダイソー)のあかすりミトンを使う( Youtube動画)
さらに、あかすりミトンの「ザラザラ」とした質感は、革靴の手入れにも使えます。
革靴を1日履くと、踵の内側や爪先部分他がスレて跡が付きますが、そのスレ跡を消すことができます。
履いた後の革靴の手入れ(踵や爪先についたスレ跡対策)にも使える
革靴の踵の内側のスレた跡
[写真]踵の内側(一日履いた後)
スレた跡は硬めのブラシ(豚毛)を使っても消えないことが多く、多くの人はクリームを入れなおしているのではないでしょうか。
あかすりミトンでスレ跡部分をこすると、ほとんどの場合綺麗に消えてくれます。
艶も復活します。
あかすりミトンでスレ跡付近を撫でた後の写真
[写真]スレ跡が消えただけでなく艶も復活
スレ跡対策だけでなく、全体を乾拭きすることで艶もある程度復活します。
さらに山羊毛ブラシでブラッシングすると艶も復活
[写真]山羊毛ブラシでブラッシング後の踵の内側周辺
コロニル1909 ファインポリッシュ 山羊毛ブラシでブラシッシングするとクリームを入れなおすことなく艶が完全に復活するので、靴磨きの度にクリームを入れなおす必要がありません。
Before After(革靴)
[写真]左:Before 右:After
洗って何度でも使えるダイソー(100均)のあかすりミトン 100円(税抜)
片面を革小物の手入れ用(無色のクリーム使用時)として使い、裏面を靴用の手入れ用(黒のクリーム使用時)として使っています。100円なので使い捨てでもよいのですが、汚れたら洗って繰り返し使えます。
あかすりとして使えば、しっとりすべすべ肌に、革小物(財布、ベルト、名刺入れ、小銭入れ、手帖カバー 等々)のから拭きに使えばしっとりすべすべ革に、さらに靴の手入れにも使えるダイソー(100均)のあかすりミトン。皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、本来のあかすりとしての機能も評価が高いようです。
ダイソーなので価格は言うまでもなく100円(税抜)。これ以上ない程にリーズナブルな価格になっています。ダイソー(100均)の「あかすりミトン」を使った革製品の手入れ、オススメです。
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Title: ニックさん >
Posted by S
本当にそう思います。
100円で売っているもの真似していくらで売るんだという話にはなりますけどね。
>これはシューケアブランドもマネして作るべき。
Title: Re: 【メンテナンス】革製品の手入れに100均(ダイソー)のあかすりミトンが使える
Posted by ニック
これはシューケアブランドもマネして作るべき。