江戸屋 靴磨き用「山羊毛ブラシ」と「豚毛ブラシ」レビュー【最高峰】
[写真]江戸屋 山羊毛ブラシと豚毛ブラシ
「別誂(べつあつらえ)」=※特別に注文して作ること
江戸屋 靴磨き用ブラシは本当に良いブラシなのか?レビュー
江戸屋の靴磨き用ブラシ(山羊毛と豚毛)を使い始めてから1年が経過したのでレビューします。
contents
江戸屋のブラシは靴磨きにハマり始めた直後にその存在を知り、ずっと手に入れたかったのですが、オンラインショップでは常に在庫切れ。
手に入れることが難しいことは靴磨き好きのみなさんもご存知のことと思います。たまたまオンラインショップを覗いた時に在庫があり、運良く購入することができました。実際に手元に届いた時はとても感動しました。(※持ち手部分に「別誂」とありますが、特別に注文はしていません。ネット購入の既製品です。)
ブラシの価格
- 山羊毛ブラシ 10,000円(写真:右)
- 豚毛ブラシ 6,000円(写真:左)
特徴
- 豚毛ブラシは靴クリームを「革に馴染ませる」用
- 山羊毛ブラシは仕上げの「ツヤ出し」用
当然ですが、高級ブラシだからといって1本のブラシで2役「こなして」くれる等の特別な機能はありません。じゃあ、「江戸屋の靴磨き用ブラシ」が「その他の靴磨き用ブラシ」と何が違うかというと、
- 毛が抜けない
- 毛が反り返らない
- 毛の密度が高い
- 毛に「ハリ」がある
- 毛に「コシ」がある
がどのブラシよりも優れているということ。これに尽きます。
江戸屋のブラシを使い始めてから変わったこと
[写真]
左:山羊毛ブラシ(コロニルファインポリッシュブラシ)
右:豚毛ブラシ(コロンブス ハリスブラシ)
それまで使っていたブラシは山羊毛ブラシがコロニルのファインポリッシュブラシ(2,800円)とレデッカーの山羊毛ブラシ(8,000円)、豚毛ブラシがコロンブスのハリスブラシ(800円)でした。
これらのブラシに対して特に不満があったわけではないのですが、もっと良いブラシがあるのではないかと目新しい物が店頭に並んでいると必ず手に取って触ってみて、「良さそうなものは買う」→「使う」→「これじゃない」を長い期間繰り返していました。
最高峰の道具を手に入れたことで目移りしなくなった
江戸屋のブラシを使い始めてからは店頭で新しいブラシを見ても買うことは勿論、手に取ることすらしなくなりました。ブラシだけでなくそれまであれこれ買いまくっていた靴クリームやワックスの類もほとんどと言っていいほど買わなくなりました。
ブラシやクリーム、ワックスといった道具による仕上がりの差はほとんど無いということにようやく気付きました。
江戸屋のブラシの写真
[写真]上:江戸屋 靴磨き用ブラシ(山羊毛) 下:江戸屋 靴磨き用ブラシ(豚毛)
[写真]左:江戸屋 靴磨き用ブラシ(豚毛) 右:江戸屋 靴磨き用ブラシ(山羊毛)
江戸屋 山羊毛ブラシ
[写真]江戸屋 靴磨き用ブラシ(山羊毛)
江戸屋 豚毛ブラシ
[写真]江戸屋 靴磨き用ブラシ(豚毛)
コロニル、レデッカーと江戸屋の比較(山羊毛ブラシ)
「江戸屋」と「コロニル」、「レデッカー」の山羊毛ブラシを比較すると
- 毛量(多い順)
レデッカー > 江戸屋 > コロニル - 抜け毛(多い順)
レデッカー > コロニル > 江戸屋 - 価格(高い順)
江戸屋(10k) > レデッカー(8k) > コロニル(2.8k)
写真で比較
毛量が最も少ないコロニルのブラシは使っていくうちに毛が反り返ってしまい使いづらくなった為、廃棄。 抜け毛が多いレデッカーは抜け毛対策を施すことで抜けなくなりました。
ブラシのサイズが大きく、持ち手が付いていて使いやすい為、江戸屋のブラシと併用して使っています。3種類を使ってみてブラシとしての完成度は江戸屋が勝っています。
ブラシによる仕上がりの差は無し
これまで使ってきた中で最高のブラシではあることは間違いありません。ですが、肝心の靴磨きの仕上がりに関しては、それまで使っていた靴磨き用ブラシによる仕上がりと全くと言って良いほど同じ。もっと言うと使い古した「パンスト(再利用)」での仕上がりともほぼ同じ。
江戸屋の靴磨き用ブラシ VS パンスト( Youtube動画)
江戸屋の靴磨き用ブラシは本当に良いブラシだ
靴磨き職人でもなければ、靴磨き芸人でもない。
ただ自分が履くたかが数足の靴を磨くだけの為に10,000円もするブラシを使う。長い間、憧れていた江戸屋のブラシを使って靴を磨くのはとても気分が良く、楽しい。
繰り返しますが、1年使い続けても毛が全く抜けないし、反り返ることもない。ハリ、コシ、密度が1年使い続けてもちょうどいい。2年や3年ではなくその先もずっと使えると思います。
道具としてこれ以上の物は無い。あったとしても要らない。これでいい。
そう思わせてくれた江戸屋のブラシは本当に良いブラシです。
皆さんにも機会があれば是非買って使ってみて下さい。
オススメです。
江戸屋 靴磨き用ブラシの手入れ方法
靴ブラシのお手入れについて
- 櫛などで軽くとかす。
- 固く絞った濡れタオルで、ブラシ表面を軽くこすりつけるようにして拭く。
- 湿気を残さないよう、風通しの良い場所で陰干しする。
- 再度、毛の絡みをとき、毛を整えるように櫛で軽くとかす。
- ブラシ表面から飛び出した毛は、引っ張らずにハサミで切り取る。
※無理やり抜いてしまうと、毛抜けの原因になります。【靴のメンテナンスと同様に、靴ブラシもこまめに手入れをしていただければ長持ちします。】
- 乳化性クリーム・油性ワックスなど共に蝋が主成分ですので、ブラシに付着したままですと毛が固まってしまいます。
- 靴のお手入れ時のクリーム(ワックス)の付け過ぎにはご注意ください。
- もしブラシがワックスで固まったり汚れてしまったら、靴用のクリーナーやリムーバーをごく少量つけて洗ってください。
その時、持ち手の木の部分は濡らさないよう注意してください。
- 日本橋江戸屋HP ※オンラインショップは閉鎖中(2018年12月~)
- 江戸屋 靴ブラシ|楽天市場
- 江戸屋 靴ブラシ|Amazon
> 結論「伝線した「パンスト」が靴磨きの仕上げに最適」を読む
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Title: ラグナさん >
Posted by S
ワタクシの場合、コロニルの山羊毛は1年くらい使ったあたりで毛が潰れてしまいました。
ブラシとしては高いですが1万円程度なので、いつか買うなら早い方がいいのではないでしょうか。
Title: Re: 江戸屋の靴磨き用ブラシは本当に良いブラシなのか?|豚毛ブラシ 山羊毛ブラシ
Posted by ラグナ
こんにちは。
ブラシの話。興味深く拝見いたしました。
江戸屋か平野か、と未だに迷っている私です。
持っているのはR&Dさんの豚毛と馬毛。
当初、抜け毛がありましたが、今は安定(?)しています。
コロニルの山羊毛はSさんのブログを見て購入しました。
(使ってみて、とても良かったです。ご紹介、ありがとうございました。)
これらに対して、特段の不満はないのですが、やはり「いつかは・・・」という気持ちは消えません。(笑)