[写真左]100均グッズで靴磨き後
100均(ダイソー)のシューケアグッズで本格的な靴磨き
1年程前から使い始めた超オススメのシューケアブランドを紹介します。
「ダイソー」です。
皆さんご存知、100円均一(100均)でお馴染みのブランドですが、実は本格的なシューケアができるアイテムがひと通り揃います。
スポンジタイプの靴磨きの記事ではありません
ダイソーで販売されている、擦るだけ簡単にでツヤが出るスポンジタイプの靴磨きをおすすめしている記事ではなく、革靴を良い状態で長期間使うための本格な靴磨き(手入れ)を行う為の道具と方法の紹介記事です。
所有する革靴(いずれも5万円を超える、いわゆる本格革靴)を、1年以上、ダイソーのシューケアグッズをメインに手入れをして問題ないことを確認したうえでこの記事を書いています。
※スポンジタイプ等のクイック式靴磨きをお探しの方は、下記サイトをご覧ください。(オススメはしませんが・・・)
「ダイソー」ならシューケアブランドの10分の1の価格で揃えることができる
「ダイソー」には、靴磨きをするうえで必須アイテムとされている「ブラシ」や「靴クリーム」だけでなく、本格的な靴磨きをする際に使用する「デリケートクリーム(革の保湿に必要)」、「ステインリムーバー(革の汚れ落としに必要)」も100円で販売されています。
(※未確認ですが、セリア、キャンドゥにも同じ類の商品があるようです。)
シューケアブランドで1式揃えると5,000円程度は必要ですが、ダイソーなら1,000円あれで入手可能です。
過去にダイソーのアイテムを工程の一部に使う記事を書いていますが、今回はほぼ全ての工程をダイソーのアイテムを使って行っています。
手入れをする革靴は、5年超愛用しているPRADA(ブラダ)グループ傘下の高級紳士靴ブランド「Church's(チャーチ)」の「コンサル(Amazon)」というモデルの人気の革靴です。
contents
ダイソー(100均)で買うべきシューケア(革靴の手入れ、靴磨き)グッズ
[写真]ダイソーで揃えたシューケアグッズ
(右上の靴クリームを除く)
- 【写真上段左①】ステインリムーバー(ネイルリムーバー 100円)
- 【写真上段中②】デリケートクリーム(保湿クリーム 100円)
- 【写真下段左③】豚毛ブラシ(100円)
- 【写真下段右④】豚毛クリーム付けブラシ(100円)
- 【写真下段⑤】あかすりミトン(100円)
ダイソーで購入したものは全て100円。5点合計500円(税抜)です。
ダイソーの靴クリームについて
残念ながら、靴クリームに関してだけはダイソーのものでは満足できる仕上がりにならなかったのでシューケアブランドのものを使っています。(写真上段右⑥)
[写真]満足のいく艶が出ないダイソーの靴クリーム
使用したシューケアブランドの靴クリーム、「イングリッシュギルド ビーズリッチクリーム(Amazon)」は、 価格が2,000円(税抜)で少し高いですが(シューケアブランドの中でも高級なものの部類に入ります。)、靴クリームの中では艶、補色力、仕上がりのスピードが群を抜いています。オススメです。
今回使用した靴クリーム
(シューケアブランド)
その他に使うものは布だけです(家にある使い古したTシャツやハンカチでOK)。
ダイソー(100均)のシューケアアイテムで靴磨きをする手順
- 豚毛ブラシ(ダイソー)で革靴の表面に付着した砂埃を払い落とす
- ステインリムーバー(ダイソー)を布に取り、クリーム・ワックスを落とす
- デリケートクリーム(ダイソー)を指に取り、靴全体に塗り込む
- クリーム付けブラシ(ダイソー)を使って靴クリーム(シューケアブランド)を塗り込む
- 豚毛ブラシ(ダイソー)で靴クリームを馴染ませる
- あかすりミトン(ダイソー)で余分な靴クリームを拭き取る
- 完了
靴磨きにかかる時間
100均の道具を使ってする靴磨きにかかる時間は、両足で10分~15分程度です。
本格的に靴磨きをする方の中には1時間くらいかける方もいらっしゃるようですが、そこまで時間をかける必要はありません。早ければよいというものでもありませんが、1足(両足)15分あれば完璧な手入れが可能です。
鏡面磨きについて
[写真]ダイソー 鏡面磨き用「油性ワックス」
つま先と踵を鏡の様に光らせる「鏡面磨き」に使用する、「缶入り油性ワックス」もダイソー(100均)にあります。
[写真]鏡面磨きを施したつま先
最近は鏡面磨きを施すことが無くなりましたので今回は省略していますが、ダイソーの缶入りワックスは光りやすいと評判ですので鏡面磨きが可能です。
興味のある方は使ってみてください。 ダイソー内、靴磨きコーナーにあります。
最も光りやすいと評判のシューケアブランドの鏡面磨き用ワックス(サフィール ミラーグロス Amazon)は2,000円程度で入手できます。
靴磨き中の写真と手順
【手順1】豚毛ブラシ(ダイソー)で表面に付着した砂埃を払い落とす
[写真]ダイソーの豚毛ブラシ
豚毛ブラシで靴の表面についた砂埃を払い落とします。
革靴を履くと踵やつま先に発生する「ちょっとした擦れ傷」もこの作業で消し去ることができます。この作業は履いた後に必ず行っています。
ダイソーの豚毛ブラシは使い始めに毛が大量に抜けますが、ある程度使えば抜けなくなります。毛の密度、ハリ・コシも十分にあり、表面に付着した砂、ホコリを落とす、ちょっとした擦れ傷を消し去るのに十分な使用感です。※
※2022年追記
豚毛ブラシの仕様が変更になり、毛が少なくコシが無いものになってしまっているようです。別記事でダイソーの高級ライン「Standard Prodacts(スタンダードプロダクツ)」の馬毛ブラシ(300円)をオススメしています。下記の記事をご覧ください。
シューケアブランドの豚毛ブラシは安価なもので800円~高級なものだと10,000円程度のものまであります。
【手順2】ステインリムーバー(ダイソー)を布に取り、クリーム・ワックスを落とす
[写真]ダイソーのステインリムーバー
(汚れ落とし)
[写真]ステインリムーバーで古いクリームを除去
汚れ落とし(ステインリムーバー)はネイルリムーバーを使用します。ネイルリームーバーは手(爪)に使うものなので、肌に優しい(はず)=革にも優しい(はず)ということで使っています。
布にネイルリムーバーを染み込ませ、靴の表面を撫でるように拭いて汚れ、古いクリーム、ワックスを除去します。シューケアブランドのものよりも効果が大きいです。「グレープブーツの香り」というオマケつき。ネイルアートグッズのコーナーにあります。
※表面が安価な樹脂材でコーティングされた革の場合は樹脂が溶けてしまう可能性があるので注意が必要です。目立たない場所で試してからお使いください。
シューケアブランドの汚れ落としは300ml入りで2,000円程度です(M.モゥブレ 汚れ落とし Amazon)。ダイソーは110ml入りで100円です。
【手順3】デリケートクリーム(ダイソー 保湿クリーム)を指に取り、靴全体に塗り込む
[写真]ダイソーのデリケートクリーム(保湿クリーム)
[写真]コラーゲン入りのデリケートクリーム
[写真]デリケートクリームを一瞬で吸い込んだ
[写真]左:保湿後 右:保湿前
保湿クリームはいわゆるコスメ(化粧品)です。
たっぷりと革の表面に塗ると、直ぐに吸い込み、革が「もっちり」&「しっとり」します。
もっちり&しっとり感が写真でも確認できると思います。この保湿クリームはコラーゲン入りですが、ヒアルロン酸入りのものもあります。保湿をするしないで革の寿命、見た目に影響するのはもちろんですが、履き心地も変化。革が柔らかくなって歩きやすくなります。
[写真]左:シューケアブランド 右:ダイソー
シューケアブランドが販売している「デリケートクリーム(Amazon)」という革の保湿を目的とした商品がありますが、わずか60mlの容量で価格は1,000円。ダイソーの保湿クリームは40mlで100円ですが、見た目も使用感も同じです。
以前は同じダイソーの商品で「馬油ハンドクリーム」を保湿に使用していましたが、 今回使用した保湿クリームの方が断然使いやすいです。ダイソー内、化粧品のコーナーにあります。
【手順4】クリーム付けブラシ(ダイソー)を使って靴クリームを塗り込む
[写真]ダイソーのクリーム付けブラシ
ダイソーのクリーム付けブラシで靴クリームを靴全体に塗っていきます。(ここで使う靴クリームだけは唯一、ダイソー(100均)のものではなくシューケアブランドのものを使っています。)
靴磨き通の中には指でクリームを塗るタイプの人がいるようですが、指(爪の間)が汚れるのが嫌なのでブラシを使っています。指で塗る人の理屈としては、体温でクリームの成分をより革へ浸透させるというものらしいですが、効果があるのかは定かではありません。興味がある人は指で塗ってみて下さい。
クリーム付けブラシはダイソー内、靴磨きのコーナーにあります。
【手順5】豚毛ブラシ(ダイソー)で靴クリームを馴染ませる
豚毛ブラシで靴クリームを馴染ませる
クリーム付けブラシで全体に靴クリームを馴染ませた後、豚毛ブラシでクリームを押し込むように馴染ませていきます。この時、皺の中やコバ周辺といった細部にもクリームを行き渡らせます。
【手順6】あかすりミトン(ダイソー)で余分な靴クリームを拭き取る
[写真]ダイソーのあかすりミトン
[写真]あかすりミトンで余分なクリームを除去
革の表面に残った余分なクリームをダイソーのあかすりミトンで拭き取ります。余分なクリームをそのままにしておくと外で履いた時に砂やホコリが付着し易く、見た目にもよくないですし、革にも悪影響を及ぼします。
あかすりミトンを使う理屈としては、表面のザラザラを利用して余分なクリームを「より」拭いとるというものです。布でする乾拭きよりも革の表面がサラサラになります。ダイソー内のお風呂グッズコーナーにあります。
シューケアブランドのものは500円程度で販売されています。
ダイソー(100均)のシューケアグッズで手入れBefore/After写真
手入れ前
[写真]手入れ前
手入れ後
[写真]手入れ後
手入れ前
[写真]手入れ前
手入れ後
[写真]手入れ後
Before After
[写真]左:手入れ後 右:手入れ前
ダイソー(100均)のシューケアグッズを使った手入れまとめ
価格に関わらず、「革靴は履いていれば必ずひび割れる」という真理にたどり着いてからは、手入れに関して「何を使うか」はそれほど重要では無くなり、「適切なタイミングで必要な処置を行うこと」に重きを置いています。
- 履いた後はブラシで埃を落とす
- 革が乾燥している時は保湿
- 定期的な補色と適度な艶を維持
いわゆる靴磨きの基本中の基本的なことですが、これらをするには必ずしも高級なシューケアアイテムを使う必要はない。という考えに辿り着きました。
今回紹介した100均のシューケアグッズは、これから靴磨きを始める人にはもちろん、ある程度靴磨きに明るい方にもオススメできるものだと思っています。
特に、「デリケートクリーム(保湿クリーム)」はオススメです。
シューケアブランドのデリケートクリームを使っている方は是非1度使ってみてください。代用品として必要十分な効果が得られます。
オススメの靴クリーム①
(シューケアブランド)
オススメの靴クリーム②
(シューケアブランド)
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ダイソーの商品ではありませんが、足の臭いでお悩みの方はこちらの商品を試してみて下さい。かなりオススメです。
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ダイソーの「ワックス」と「ネイルリムーバー」だけを使って磨いた動画です。