【考察】「スマートウォッチ」と「機械式時計」のメリットとデメリット考
スマートウォッチの購入を検討した話
先日、コンビニのレジで会計待ちをしていた時のこと。
前に並んでいたサラリーマン風の男性が「ウィダーインゼリー」の支払いを左腕に着けられたスマートウォッチで決済し、颯爽と店の外へ去って行きました。
スマートウォッチで決済する光景を初めて見たのですが、1連の動作はまさに「スマート」そのもの。その直後、スマートウォッチの購入を検討し始めました。
結果、やめました。
購入をやめた理由としては、早いタイミングで使わなくなることが目に見えているからというもの。せいぜい使っても3ヶ月程度だろうと。
今回は脳内で行われたスマートウォッチ購入検討会の様子をご覧頂きたいと思います。スマートウォッチ、機械式時計のメリット・デメリットをそれぞれ述べた上でワタクシの考えを述べたいと思います。 全てのメリット/デメリットを挙げればキリがないので自らが考えるものだけをピックアップします。
スマートウォッチのメリット・デメリット
WATCH
スマートウォッチのメリット 4つ
スマートウォッチのメリットは以下の通り。
- キャッシュレス決済ができる
- メール通知を受け取ることが出来る
- オシャレっぽく見える
- 価格が安い
スマートウォッチは「キャッシュレス決済」、「メールの受信確認が」できる
キャッシュレス決済、メールの受信をスマホを取り出すことなく、腕に付けられた「スマートウォッチ」単体でできるのは非常に便利です。即座に対応するべきメールなのか否かの判断、会計時の決済を一瞬でできるのは「魅力的なメリット」です。
スマートウォッチはオシャレ「っぽく」見える
[写真]左:Apple スマートウォッチ(Amazon) 右:エンポリオアルマーニ(Amazon)
見た目に関しては好みが別れるところではありますが、Gショックや安価なクウォーツ時計(電池式時計)と比べるとビジネス/カジュアル両方違和感なくつけることができ、「今どき」かつ「オシャレ」っぽい雰囲気が出ます。
専用のベルトも発売されており、シチュエーションやコーディネートによって付け替え可能。「ナイロン」製、「ゴム」製、に加え「レザー」製のベルトもあるようです。「HERMES(エルメス)」や「COACH(コーチ)」、「Camille Fournet(カミーユフォルネ)」といったラグジュアリーブランドからスマートウォッチ用のレザーベルトが発売されています。
[写真]アップルウォッチ用ベルト|CAMILLE FOURNET
アパレルブランド発の中途半端なアナログ時計を付けるくらいなら「スマートウォッチ」を付けていた方が見た目も「安全(比較的オシャレ)」なのではないかと考えます。
スマートウォッチのデメリット 2つ
スマートウォッチのデメリットとしては以下のような点が挙げられます。
- 毎日充電が必要
- 寿命が短い
スマートウォッチは「毎日充電が必要」
写真の通り、
- スマートフォン 2台
- イヤフォン
- 電子タバコ(iQOS)
と毎日充電が必要なデバイスを4つ使用しており、正直これ以上増やしたくない。(少し前までWIFIルーターも所有していました)。充電するのを忘れてバッテリーが無くなってしまった場合はキャッシュレス決済は愚か時間の確認すら出来ません。
「Appleウォッチ」の場合、新品時、1時間強でフル充電可能で18時間稼働するらしいのですが、バッテリーは徐々に劣化し、使用4年程で半日持たない状態になるそうです。
スマートウォッチは「寿命が短い」
Appleウォッチの寿命の目安は、前述のバッテリーの持ちに加えてOSのアップデートの可否も考慮すると3~5年。
本体価格は機械式時計に比べると安いですが、使える期間が長くても5年ということを考えると決して安いとは言えません。
機械式時計のメリット・デメリット
[画像] The Watch Company
機械式時計のメリット 2つ
機械式時計のメリットは以下の通りです。
- 充電不要
- メンテナンスをしながら長い期間使える
- リセールバリューが高い
充電が「不要」
機械式時計は充電が不要。手巻き式なら手で巻くという手間がかかりますが、大した手間ではなく(むしろ楽しい)、自動巻きなら巻く作業は不要です。充電不要=電気を使わないので地球にもお財布にも優しい。(サステナブル)
メンテナンスをしながら「長い期間」使える
スマートウォッチが5年程度で寿命を迎えるのに対して、機械式時計は修理しながら何十年と使うことが出来ます。アンティークと呼ばれる時計の中には50年以上前の時計も当たり前に存在し、使い方次第では子供や孫に譲り渡すことも可能で「一生モノ」を超える使い方もできます。
「リセールバリュー(資産価値)」が高い
本体そのものの価格は高いですが「ロレックス」や「ジャガー・ルクルト」などのブランド品を選べば、万が一飽きて手放す時が来ても価格が落ちることもありませんし、購入価格より高く売れたなんてこともあるかもしれません。
スマートウォッチがこれだけ普及していても高級機械式時計の需要(価格)は落ちていくどころか上がっていっている状況です。
一方のスマートウォッチは、極一部のレアモデル等を除き、リセールバリューは購入時がピーク。下がり続ける一方で、ある時期を過ぎると全く価値の無いものになってしまいます。
「リセールバリュー(資産価値)」が高い機械式時計 代表 2モデル
[写真]左:ロレックス エクスプローラーⅡ 右:ジャガールクルト レベルソ
機械式時計のデメリット 3つ
では、デメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
- 時間が正確ではない
- 定期的なオーバーホール(分解掃除)が必要
- 購入価格が高い
時間が「不正確」
残念ながら、機械式時計の刻む時間は正確ではありません。1日で±15秒であれば許容範囲と言われていますので、秒単位で正確な時刻を確認する必要がある人や神経質な人には向かないかもしれません。個人的には、±2分程度/日なら気になりません。2週間に1回程度時刻を合わせる作業を行っています。
定期的なオーバーホール(分解掃除)が必要(費用がかかる)
機械式時計を長く使う為には、定期的に「オーバーホール」と呼ばれる専門業者による分解掃除をすることが必要です。一般的には3年に1度が理想と言われていますが、「時間が狂い始めてからでも問題ない」という意見もあります。
過去に7年程度使い続けてオーバーホールに出したところ、「まだ(オーバーホール)しなくていいよ。」と言われたことがあります。その時計店の主に聞いた話では、「確かに昔は3年程度のスパンでオーバーホールを推奨していたが、現在では機械式時計に使われる潤滑油のレベルが上がり、昔に比べて油の劣化が遅くなった。時間の遅れ又は進みが大きくなってからでいい」そうです。
使う人はもちろんですが、オーバーホールを行う(修理)業者によっても考え方が違うようです。オーバーホールの費用は3万円~です。
【結論】スマートウォッチ、(今はまだ)いらない
単純にメリット/デメリットだけを見ると、機械式時計よりもスマートウォッチの方が優れているように感じますが、ワタクシの場合、「毎日の充電が必要」というたった1つの理由だけで買わない理由になってしまいます。バッテリー残量を気にする必要がある端末をこれ以上増やしたくない。
特別機械式時計が好きというわけではありませんが(実際に1本しか所有していない)、機械式時計を何年、何十年と長く使っていくうちに感じる唯一無二感、自分だけのものという感覚はスマートウォッチでは絶対に味わうことは出来ません。
手がかかりそうなイメージを持ってしまいがちな機械式時計ですが、意外と手はかかりません。充電不要で寿命も長い。5年~10年に一度(※個人の考えです)のオーバーホールが必要であることを除いては全く手が(費用が)かからないと言っても過言ではありません。
メリットとデメリットを考察した結果、現状ではスマートウォッチは必要無いという結論に至りました。充電不要のスマートウォッチが発売されるか、スマートウォッチでしかできない魅力的な機能が搭載され始めたらその時にまた検討したいと思います。しばらくは機械式時計を使います。
【写真出典】The Watch Company
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Title: Re: 【考察】「スマートウォッチと機械式時計」のメリットとデメリット考
Posted by ニック
20年来のロレックス(手巻き)愛用者です。
スマートウォッチで出来ることはスマホで出来ますからね。当分の間は必要ないと考えています。