ジーンズの穿き込みでやるべき12のこと|Levi's®(リーバイス) LVC 50155-0116 1955年復刻 ジーンズ穿き込み #49
ジーンズ(穿き込み)に関する12のべし(べからず)
LVC(リーバイス ヴィンテージクロージング=復刻)の穿き込みを開始して8年が経過。穿き込みシリーズも今回で49回目。ジーンズをただ穿くのではなく、いわゆる「良い色落ち」にする為のこうするべき(べし)事柄をまとめた「12のべし」をご覧ください。※全て個人の感想です。
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糊付けすべし(「バキヒゲ」、「バキハチノス」ジーンズにしたい場合)
計4回実施した「糊付け」は履き心地が悪くなる(硬くなる)が、バキバキのヒゲ、ハチノスにしたい場合は間違いなく有効です。スプレー糊が簡単で使いやすい(若干効き目は劣る)。ゆったり目のサイズの場合は糊付けしたとしてもバキヒゲ、バキハチノスにはなり難い。
ジーンズを穿いて寝るべからず(意味無し)
ジーンズを穿いて寝ることに意味はない(寝づらいだけ)。
コインポケットのアタリ(稲妻)は自然に任せるべし
[写真]左:501XX(オリジナル) 左:LVC(復刻)
生地の取り付け向きの関係で出る場合は特別何かしなくても出るし、出ない場合は何をやっても出ない。セルビッジ付きのコインポケットの場合は出ない 。
ジーンズの膝が出た場合はすぐに直すべし
どんなにかっこいい色落ちでも綺麗なシルエットでも膝が出た状態ではすべて台無し。霧吹きで膝を湿らせて乾かすだけで戻る。膝が出たジーンズ程だらしがなくカッコ悪いものは無い。
[写真]左:Before 右:After
ジーンズを家(自宅)で穿くべし
[写真]家で穿き続けたジーンズ
ジーンズを穿く時間が無い場合。自宅で過ごす時間にジーンズを穿くと早く色落ちする。早く色落ちするが膝の部分が強めに色落ちするのと各箇所の消耗も早い。フローリングに擦れるているだけでも裾は破れる。裾の長さ(長いと擦れて破れる)には注意が必要。
洗濯洗剤は「エマール」、時に「熱湯」を使うべし(ジーンズ専用洗剤である必要無し)
[写真]ジーンズ専用洗剤は必要ない
3種類程使用してみたが、ジーンズ専用洗剤(インディゴの色を残して汚れだけ落とすが謳い文句)の効果はほぼ無い。色落ちし難い=汚れも落ち難い。となるのは明らかで、花王 エマール(おしゃれ着用=蛍光増白剤不使用)を使えば強烈に色が落ちることは無いし、白っぽく染まることも無い。お湯(60℃)を使うと使用する洗剤の種類関係なく(洗剤を使わなくても)黄ばみ汚れが落ちる。
[写真]熱湯だけでも汚れは落ちる
ジーンズのサイズ選びは慎重に行うべし
ベスト体重の時のサイズを選ぶべき。ヒゲ、ハチノスを付けたいならタイト目が良いが、タイトなジーンズはダサイ(と思っている)。自分の好みのサイズ感(ゆったり目)のバキヒゲジーンズを育てようとする場合、太っている時に穿き込みを開始し、バキヒゲ、バキハチノスを付けた後ベスト体重に落とす。これしかない。
ジーンズは縮んだ後に裾上げを行うべし
リジッドの場合、丈(長さ)は10%程度縮む。1cm単位で裾の長さにこだわる場合は縮みきってから裾上げをした方が良い(アタリ出し加工も同時依頼推奨)。初期の段階で神経質になる必要は無い。
[写真]専門業者による「裾上げ」&「アタリ出し加工」
ジーンズの直し(リペア)は業者を使い分けるべし
[写真]左:専門業者 右:大衆店
見える部分、裾の直し等はジーンズ専門業者(ユニオンスペシャル使用)でリペアするのがよい(「チェーンステッチ」、「捻じれたアタリが出る」為)が、その他(見えない部分等)はママのリフォーム等の大衆店でのリペアが良い。(理由=低価格、高品質、短納期)。
洗濯時(乾燥時)はコインランドリーのガス乾燥機に表向きで入れるべし
[写真]左:キャタピラー状のアタリ 右:失敗例
普通に穿いて普通に洗濯しているだけではキャタピラーのようなアタリにはならない。毎回である必要はないが、コインランドリーのガス式乾燥機を使用することでドラム内で擦れて良い感じのアタリが出る。乾燥機に入れる際は裏返さずに表向きで入れるのがコツ。
[写真]乾燥機に入れる度にアタリが出る
バックポケットの糸(アーキュエイトステッチ)は抜くべし(リーバイスの場合)
[写真]左:501XX(オリジナル) 右:LVC(復刻)
本物のヴィンテージジーンズのバックポケットステッチの素材は綿で抜けて無くなっているものが多い。LVCは綿素材ではない為、綺麗に残っている。色落ちが進んでいるのにバックポケットのステッチが残っている=レプリカであることの証明と言っても過言ではない。
ヴィンテージに近づけたい場合はある程度穿いた時点で糸を抜く(切る)べし。
[写真]左:Before 右:After
リーバイスを選ぶべし(LVCの完成度は高い)
[写真]左:501XX(オリジナル) 右:LVC(復刻)
リーバイスの復刻の完成度(オリジナルのヴィンテージリーバイスの再現度)が低いというのは過去の話。2012年のモデルですでにオリジナルのヴィンテージジーンズと見分けがつかないレベルになっているので、現行品(LVC)はさらに(再現度の)レベルが上がっているはず。
[写真]左:501XX(オリジナル) 右:LVC(復刻)
糸の素材(色)、ベルトループのズレ(オフセット)仕様等、再現しきれていない部分もあるが、マニア以外には関係の無い話。ヴィンテージリーバイスの再現度が高いとされている他の(レプリカ)ブランドを選ぶ理由は完全に無くなった。
ジーンズを買う際はリーバイスを選ぶべし。
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