穿き込み開始から8年後のジーンズを洗濯して糊付けした理由と方法とその手順|Levi's®(リーバイス) 1955年復刻 LVC 50155-0116 ジーンズ穿き込み #47
穿き込み開始から8年後のLVCのジーンズに糊付けをしました
1年の放置期間の後、「ベルトループ」とポケット(スレーキ)の破れをリペア。
今までもそうでしたが、これからも「普通に穿いて普通に洗濯」をしていくつもりではありますが、なるべく色落ちをさせたくない段階に入ったので8年経過後のLVCのジーンズの「糊付け」をしてみることにしました。
contents
糊付け前の状態
ジーンズを糊付けするメリット
ジーンズを糊付けするメリットとしては、ヒゲやハチノスといった各所にくっきりとしたアタリ(色落ち)を出すことが、一般的ですが、このジーンズは穿き込み開始から8年経過しており、ある程度色落ちしているので、今更鬼のようなヒゲを入れたい等という考えはありません。
糊付けの目的は単純に「色落ちの防止」、「破れ等のダメージが無い」今の状態をキープすること。ジーンズに限らず糊付けすることのメリットの一つに「汚れの付着の防止」があります。汚れの付着の防止=洗濯回数を減らす=「色落ち、生地のダメージを減らす効果がある」のではないかと考えました。
洗濯糊の選択(天然糊か合成糊か)
糊付けをする為には「洗濯糊」を使う必要がありますが、これまでこのジーンズで何度か糊付けをしてきて、「合成糊(化学糊)のボトルタイプ」、「合成糊(化学糊)のスプレータイプ」、「天然糊」とその都度違う種類の洗濯糊を使用しました。使ってみた感想(それぞれの違い)は「よくわからない」というのが正直なところですが、一般的に「天然糊」、「化学糊」にはそれぞれ下記のような特徴(メリット/デメリット)があるそうです。
天然糊
- 主成分:でんぷん
- メリット:ハリが出て、パリッとした仕上がりになるのが特徴。天然成分なので肌に優しくワイシャツやシーツ、浴衣等に使用
- デメリット:効果が長続きしない、時間が経つと変質しやすく長期保管時に虫食いや腐食の原因となることもある。
合成糊(化学糊)
- 主成分:CMC、PVAc、PVA等
- メリット:糊付け効果に加え、汚れの落ちもよくなる。洗濯機での糊付けも可能。腐食の心配は無い。(CMC)初心者にオススメ。
- デメリット:色柄ものはムラになりやすく、色柄物の糊付けには適さない。(CMC)のりが落ちにくいもの(PVAc)もある。
ジーンズの糊付けをしている他サイトを見てみると(ヴィンテージデニム界の雄、ベルベルジンが公開している情報で化学糊を使っている影響もあり)ほぼ100%が合成糊(化学糊)を使用しています。
上記のサイトのページ内に、「どの洗濯のりに向いているか」を知ることができる「洗濯糊診断」というものがあり、やってみると「天然糊」に該当したのでダイアックス株式会社の「ダイヤ糊®」という天然糊を使用しました。
ジーンズの糊付けに使うもの
- 洗濯糊(ダイヤ糊)
- ブラシ(フライパン洗い用 - ダイソー)
- 洗面器
- タオル
ジーンズの糊付けの手順
手順1.裏返して洗濯機通常コースで普通に洗濯(脱水まで)
手順2.洗濯糊を水で2倍に薄める
この工程の作業時間は3分程度。合成糊やスプレー糊を使う場合はこの手順は不要。
手順3.脱水後の濡れた状態でブラシを使って洗濯糊を塗る
ダイソーで購入したフライパンを洗うための専用ブラシを使いましたが、ジーンズの糊付け専用としても売れるのではないかと思います。Youtubeを見てみると何故か「手塗り派」が多いようですが(これもヴィンテージデニム界の雄 ベルベルジンの影響?)、手で塗るメリットは特に無いと思いますのでブラシを使って塗るのがオススメです。塗りムラも少なく早く塗ることができますので時短になります。
[写真]フライパン洗いブラシ(ダイソー)
手順4.濡れたタオルで余分な糊を拭き取りながら塗りムラを無くす
余分な洗濯糊がしたたり落ちる(家の床が糊で汚れる)のを防ぐ目的で濡れたタオルを使って余分な糊を拭き取りました。同時に塗りムラを無くすことができます。拭き取り過ぎないようにタオルを濡らしてから拭き取り作業を行いました。
手順5.ベランダで天日干し
裏返した状態のまま、乾きやすいように「洗濯ばさみ たくさんついたやつ =角ハンガー」を使って筒状になるようにしてベランダで天日干をしました。
手順6.浴室の清掃
作業場所として使用した浴室の清掃を行いました。糊付け作業よりも時間をかけ、作業をする前よりも綺麗にしました。
手順7.糊付け完了
半日程度で乾きました。糊付けをすることによって乾きが遅くなるということはありませんでした。
糊付け後の状態
Before After
糊で色が白くなる、濃くなる等の変化はなく、パリッとカッチカチになりました。
穿き込み開始から8年後のジーンズの糊付け まとめ
以前は家でくつろぐ時をメインにこのジーンズを穿いていましたが、糊付け後、硬くなって穿き心地が悪くなったので、家の中で穿くことはなりました。
糊付けすることによって「色落ち、生地の痛みを遅らせる効果」が直接的にどの程度効果あるのかはわかりませんが、家の中で履かなくなったことで(無駄に)色落ちさせること、生地を傷めることが無くなり、間接的にではありますがこの時点で糊付けの目的は達成できています。
穿き心地が悪くなったとは言っても硬すぎて穿いていられないという程ではありません(個人差があります)。天然糊であればお湯で洗うことで簡単に糊付け前の状態にすることができるので、糊付けを実施する予定がある方は、天然糊を使ってみることを検討してみて下さい。作業時間は15分程度(洗濯機時間、作業場清掃時間除く)。自己責任でお願いします。
ジーンズ糊付けの手順( Youtube動画)
> 続き「バックポケットのアーキュエイトステッチを抜いた|Levi's®(リーバイス) LVC 50155-0116 ジーンズ穿き込み #48」を読む
ジーンズを糊付けするメリットについて、こちらもご覧ください。
鬼ヒゲだけじゃない「ジーンズに糊付け」メリット2つ|色落ちしたヴィンテージジーンズに糊付けする目的とは?( Youtube動画)
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