スエード靴のメンテナンス(手入れ)方法 4選|クラークス デザートブーツ 亀の子たわし
スエード靴のメンテナンス(手入れ)の方法
所有する唯一のスエード靴、「クラークスのデザートブーツ」(10年程度使用)。 日頃行っているメンテナンス(手入れ)の方法を4項目に分けて書き記します。
- 履いた後の手入れ
- 飛び出た毛の手入れ
- 防水の為の手入れ
- 丸洗い
スウェードの革靴については、1足しか所有していませんが、10年程度使用していて未だ現役で、劣化もしていないので間違いのない方法であると自信を持っています。
contents
テーマ別 スエード靴の手入れ
1.履いた後の手入れ「たわし」でブラッシング
[写真]履いた後の手入れは「たわし」を使用
履いた後の手入れは
- 「たわし」で表面の砂・埃を払い落す
これだけです。起毛素材の為、砂や埃が付着しやすいスエード靴。「たわし」で表面を撫でるように擦ってあげると毛の間に入った砂・埃等を綺麗にかき出してくれます。履いた後の手入れは、これ以外にやることはありません。
金属製のワイヤーブラシでは、「ステッチ(糸)」がほころんで切れてしまう為、「たわし」を使うようにしています。豚毛ブラシでは柔らかすぎ、ワイヤーブラシでは硬すぎる。クレープブラシは砂埃をかき出せない。スエード用のブラシのベストチョイスは「たわし」です。
履いた後の手入れに使うもの
- たわし(亀の子たわし)
たわしではなくてもある程度硬めの「ブラシ状」のものであれば、使わなくなった「歯ブラシ(かため)」やその他のブラシでも同じ効果が得られます。ちなみに使っている「たわし」は「亀の子たわし」。
天然素材パーム(ヤシの実の繊維)で出来た「亀の子たわし」は砂・埃をかき出すだめの十分な硬さがあり、毛の密度も高く、スエード靴の手入れに最適。シューケアアイテムではないので価格も抑えめです。
一般的な「たわし」より一回り小さいサイズの「パームチビッコ」というものを使っています。アッパーとソールの間の隙間の砂埃も綺麗に除去してくれます。
スエードの靴に最適な「たわし」を使った手入れ|亀の子束子(たわし)
オススメのたわし「亀の子たわし パームチビッコ」
- 特徴:目詰まり部分や凸凹部分の汚れなど頑固な汚れ落としに適しています
- 素材:パーム(ヤシの実の繊維)
- 耐熱温度:90℃
2.飛び出た毛の手入れ「はさみで切ってライターで焼く」
[写真]スエード靴の飛び出た毛
極稀にですが、スエードの表面の毛が飛び出てくることがあるのでライターで焼いて整える作業をします。頻繁にやると起毛素材が特徴のスエードが痛んでしまうので気になった時にだけするようにしています。
飛び出た毛の手入れに使うもの
- ライター
飛び出たスエードの毛をピンポイントで焼く
[写真]飛び出た毛をピンポイントで焼く
手順は飛び出た毛をライターでピンポイントで焼く。というだけのものです。
処理後
[写真]焼いた後
Before After
[写真]左:焼く前 右:焼いた後
近くで見ないとわからないレベルなので実際にはほとんどやっていません。ライターはチャッカマンタイプのライターが便利です。ダイソーでも購入できます。
オススメ「チャッカマンタイプのライター」
スエードの飛び出た毛を燃やす(Youtube動画)
3.防水の為の手入れ「ろうそく防水」
スエード靴は雨にも強いので秋~冬の時期の雨の日に選んで履いています。 何もしなくても雨に強いスエード靴をさらに雨に強くする為に、最近マスターした「ろうそく」を使った防水処理の方法も記載しておきます。
「防水スプレー」でも同様の効果が得られますが、履く度に使う必要がある防水スプレーと違い、ある程度の期間効果が持続する蝋で防水をすることにしました。
ろうそくを使った防水処理に使うもの
[写真]防水処理に使うもの
ろうそくを使った防水処理の手順
手順1.たわしで表面の埃を落とす
[写真]手順1.たわしで表面の埃を落とす
手順2.ろうそくを表面に擦りつける
[写真]手順2.ろうそくを表面に擦りつける
手順3.ドライヤーで馴染ませる
[写真]手順3.ドライヤーで馴染ませる
手順4.たわしで毛並みを整える
[写真]手順4.たわしで毛並みを整える
「たわし」で毛並みを整えるとともに、ろうそくの蝋を馴染ませる作業を行います。
左足は防水スプレーで防水(比較の為)
右足を「ろうそくの蝋」、左足を「防水スプレー」を使用して撥水効果を比較してみました。防水スプレーはコロンブス社のアメダスという人気の防水スプレーです。
[写真]左足は防水スプレー
蝋引き防水処理後の見た目
[写真]左:蝋引き 右:防水スプレー
見た目はどちらも処理前と変化ありませんが、写真左(右足)が「蝋引き処理」で写真右(左足)が「防水スプレー」です。触った感じもベタつきもありません。
蝋引き防水処理 結果(Youtube動画)
ろうそくの蝋で防水スプレーと同様の効果が得られました。「ろうそく」本体の表面を触るとわかりますが、表面はサラサラ、ツルツルしていますのでスエードに塗ることで砂・埃の吸着も抑えることができているのではないか。と思っています。
※「蝋=油」なので、若干色が濃くなる可能性があります。このスエード靴は「濃い茶色」なので目立ちませんが、明るい色の場合、大きく色が変わる可能性があるのでご注意下さい。「防水スプレー」を使用しても同様の効果が得られます。
4.丸洗い手入れ「シャンプー」で洗う
[写真]スエード靴を丸洗い
数年に一度、全体を濡らして「丸洗い」をしています。 丸洗いに関しては下記の記事をご覧ください。新品の時ような見た目になります。
スエード靴の手入れ方法 まとめ
10年程度履いているスエード靴(クラークス デザートブーツ)ですが、状態はとてもよく、さらに10年程度は履けるのではないか。と考えています。色落ちした際に使うスエード用の補色スプレー(起毛革に栄養も与える)なども発売されていますが、
- 砂埃が付着して白っぽく見えている
- 毛並みがつぶれて白っぽく見えている
だけであることが多く、履いた後に「ブラッシング」で砂・埃を除去し、毛並みを整えてあげて、時に「丸洗い」をすることで補色の必要はないのでないかと考えています。栄養も与えたことが1度もありませんが、問題の発生はありません。
スムースレザーの革靴と違い、銀面のひび割れの心配がない為、長く履くことができるスエード靴。革靴用の「汚れ落とし」や「クリーム」、「ワックス」を使った細かい手入れの手間がほとんど要らないうえに雨用としても使えるので、一足持っていると非常に便利。
クラークスのデザートブーツはシンプルなデザインかつ履き心地が良いのでオススメです。
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