リーバイス(Levi's®) 501XX 1960's ヴィンテージジーンズ(オリジナル) レビュー|ギャラ無し紙パッチ 判別方法
「リーバイス 501XX 紙パッチギャラ無し」レビュー
1960年代のヴィンテージジーンズ501XXのオリジナルを入手しました。
マニアやコレクターは手を出さないであろう若干薄めの色であることでオリジナルのXXとしては抑えめな価格で入手できました。炎上を避ける為、価格は非公開とさせていただきます。
ヴィンテージジーンズの年代判別の為の「各種ディテール」と、ファッションアイテムとして着用するうえで重要な色落ち等のディテールの紹介です。記事の最後の動画(2つ)もご覧ください。
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リーバイス(Levi's®)501XX(ギャラ無し紙パッチ 1960年代製)の写真
「リーバイス社のヴィンテージ XX(ダブルエックス)」でほぼ確定。ヴィンテージジーンズの年代判別のカテゴリで言うと、「紙パッチギャラ無し(初期)のXX(1960年代初期製)」に収まりそう。
ヴィンテージ リーバイスの年代判別箇所の写真
参考サイト
赤タブの「E」が大文字(通称:ビッグE)
[写真]バックポケット右の赤タブLevi'sの文字の「E」が大文字(通称:ビッグE)
Levi'sの文字の「E」が大文字の「赤タブ」は1970年代前半まで。以降現在まで(復刻品を除く)小文字の「e」に変更(通称:スモールe)。
XXに付けられているの「赤タブ」には
- 片面タブ
- 両面タブ・均等V
- 両面タブ・不均等V
等があるそう。入手した「XX」は「両面タブ・均等V」に該当(1960年代の後半頃までのジーンズの特徴)。
バックポケット上部内側のリベット(通称:隠しリベット)
[写真]バックポケット上部内側にリベット補強あり(通称:隠しリベット)
バックポケット上部内側に「リベット」補強(通称:隠しリベット)は1966年以降に廃止されました。「隠しリベット」これがある時点で「XX」は確定なのだそう。ただ、隠しリベットの無い「XX」も存在するそうです。
クロッチ部分の「バータック(カンヌキ留め)」無し
[写真]クロッチ部分に「バータック(カンヌキ留め)無し」
これも該当するだけで「XX」に該当することがわかるディテール。カンヌキ留めの糸を抜くことで「XX」に見せる偽装もできそうなディテールです。
トップボタン横のV字ステッチ(通称:Vステッチ)
[写真]トップボタン横にV字のステッチあり(通称:Vステッチ)
スレーキのリベットの素材が「アルミ」
[写真]フロントポケットのスレーキのリベットの素材が「アルミ」
フロントポケットのスレーキのリベットの素材がアルミなのは1963年頃以降~現在まで。
「アルミ」ではなく「銅」であれば(紙パッチ)ギャラ入りになるそうです。
ベルトループ オフセット
[写真]ベルトループ(センター)オフセット
ベルトループのオフセット(中央からずらして取り付けられている)は、1950年代中盤~1962年頃まで採用。40年代~50年代初頭のモデルはベルトループが太く(通称:極太ベルトループ)、センターに取り付けられているのだそうです。
フライボタンの文字「R」の左足だけ長い(通称:足長R)
[写真]ボタンフライLevi'sの文字の「R」の左足が長い(通称:足長R)
「足長R」のボタンが使用されていた年代は1950年代中頃から1960年代後半頃まで。 ジーンズのタイプで言うと501XX 紙パッチ~BigEまで。
トップボタン裏の刻印がアルファベット1文字「W」
[写真]トップボタン裏の刻印 アルファベット1文字「W」
トップボタン裏の刻印は「W」。アルファベット1文字の刻印は、1962~63年頃から1967年頃までの特徴。50年代から1963年頃までのボタン裏の刻印は、二桁の数字が使用されていたそうです。
明確な製造年は不明
[写真]ギャラ入り紙パッチ(リーバイス 501XX 復刻モデル)
パッチが外れてしまっているからというのもありますが、「製造方法」、「素材」等の変更時期には下記の各種のディテールが混在することがあり、明確な年代の判別は困難なのだそう。
- 紙パッチの「ギャラ入り/ギャラ無し※」
- ベルトループの「センターセット/オフセット」
- その他
このディテールがあれば「XX」、なければ「ビッグE」。様々な説がウェブ上で飛び交っており、本当かなと思うような情報も多くあります。
「当時の職人の体調が一時期すこぶる悪く、縫う場所がズレてしまっていただけ」パターンや、「機械設備の不具合が発生したままで生産してしまい、気付いた時にはすでに流通していてそのままになっている」だけで、実は製造年代は全く関係ない可能性もあるのではないかと思います。
それを年代の判別の材料にしたり、価格が上下したりするヴィンテージデニム愛好家(ビジネス)の世界。革靴の世界並みにヤバい人達が多そうです(良い意味で)。
※ギャラ入り=パッチに「Every Garment Guaranteed」の文字が表記されている=ギャラ入り、表記無し=ギャラ無し(ギャラ入りの方が年代が古く、価値が高いとされている)
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上品な雰囲気漂う「大人が穿くヴィンテージジーンズ」
[写真]全体的に上品な雰囲気
細かい情報を長めに記載してしまいましたが、製造年代が重要になってくるのは、リセール時「のみ」で、上記の年代判別の部分は穿いている時に見える、気にする部分ではありません。
ヴィンテージであってもジーンズをファッションアイテムとして日常的に使用する為に重要なことは「色落ち」、「サイズ」、「シルエット」等を含めた「全体的なバランス」。
薄すぎない色(インディゴブルー)
[写真]薄すぎない色
個人差はありますが、ジーンズは色が濃い方がコーディネートの幅が広がると思っています。ヴィンテージで濃い色のもの(※真っ紺=濃いインディゴが残っているヴィンテージジーンズの俗称)になるととてもじゃないけど手が出せません(価格)。
色落ちし過ぎてしまうと夏場にしか穿くことができませんが、年間通して穿ける色、どの時期に穿いていても違和感の無い程度の色の濃さ(インディゴブルー)は残っていると思っています。
控えめな「ヒゲ」
[写真]左側のみ控えめに入った上品な「ヒゲ」
「ハチノス」は無し、左側に控えめに入った「ヒゲ」。黄ばみは無く、破れた部分には丁寧なリペアが施されているお陰で、60年前のものとは思えない、大人が穿くにふさわしい上品な雰囲気のジーンズに仕上がっています。
「ハチノス」は無し
[写真]膝裏の「ハチノス」は無し
ヴィンテージジーンズにありがちな(特有の)「黄ばみ」や「破れ」、バキバキに入った「ヒゲ」、「ハチノス」は鑑賞する分にはいいですが、ファッションアイテムとしては取り入れ辛い。
ある程度の年齢になってくると、ファッションにも上品さが求められるようになってきます。上品なコーディネートにジーンズを取り入れる場合は膝裏の「ハチノス」、過度な「ヒゲ」は不要。
リーバイス(Levi's®) 501XX 1960's ヴィンテージジーンズ(オリジナル) ギャラ無し紙パッチ レビュー まとめ
近年のアメカジブームに乗って「ヴィンテージジーンズ」の価格が再度高騰しているらしいというのは知っていましたが、コットンのズボンの価格としては度を超えた高額価格。
高額の理由は、特別な素材を使っている訳でもなく、腕利きの職人さんが手間暇かけてこしらえた一品な訳でもなく、「希少性」と少数の「愛好家による需要」以外にありません。球数が少ない「レア」なディテールの「高額品」をドヤ顔と共に身にまとう、「ハイブランド」と同じ扱いをされ始めている「ヴィンテージジーンズ」。今後、増々一般庶民には手の届かないものになっていきそうです。
如何にして色落ちをさせずに、破れ等のダメージを与えずに穿くか。が重要になってきます。
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