ダイロン(黒)でリーバイスのブルージーンズ(ヴィンテージ501 66前期)をブラックジーンズ(ブラックデニム)にカスタム

ダイロン(黒)でリーバイスのブルージーンズを「ブラックジーンズ」に染め替え
リーバイスのヴィンテージジーンズ(ブルーデニム)を染料(ダイロン)で染めて、「ブラックジーンズ」にする方法を記載しています。
動画もご覧ください。
contents
染める前のジーンズ
染めるジーンズは、リーバイスのヴィンテージジーンズ「66前期」というモデル。ボロボロに破れていた状態の物を「メルカリ」で購入し、リペアと裾上げをして穿ける状態にしました。リペアについては別の記事をご覧ください。
ダイロン 染料の種類

[写真]ダイロン HP
ダイロンの染料には、
- マルチ
- プレミアムダイ
の二種類がありますが、それぞれ使用方法や特徴などが異なります。「プレミアム」と聞くと、すべてにおいて優れているような印象を持ちますが、そうではありません。以下に「マルチ」と「プレミアムダイ」を違いを記載します。
概要
・マルチ
約70年間、世界中で愛されるロングセラー商品。80℃の高温で様々な繊維が染まります。
・プレミアムダイ
発色の鮮やかさ、染料の定着の良さが優れています。40℃のお湯で手軽に染められます。タイダイやスニーカー染めに最適です。
染まるもの

[画像]ダイロン ブログ
染色温度
- マルチ:80℃
- プレミアムダイ:40℃
給湯器から出るお湯がそのまま使える「プレイミアムダイ」は洗面台での染色が可能
染め上がり
どちがよいという訳ではないですが、
- マルチダイ:落ち着いた色味
- プレミアムダイ:鮮やかな色味
に仕上がるそうです。マルチの方がより「濃い黒」に染まるのではないかという情報もありますが、プレミアムダイしか使っていないので実際のところはわかりません。詳細は下の動画をご覧ください。あの、芥川賞受賞作家の「羽田圭介」氏がダイロンの染色にチャレンジしています。
黒魔術!衣類黒染めリベンジ!ダイロンマルチ7袋でシャツやパンツを…( Youtube動画)
結果は、満足するレベルには「ならなかった」ようです。
色持ち
プレミアムダイの方が、洗濯での色落ちが少なく、日焼けにも強いようです。別売りで「カラーストップ」という色止め防止剤も発売されています。今回、「カラーストップ」を使用してみましたが、比較をしていないので効果の程はわかりません。
ダイロン カラーストップ(色止め剤)
その他
色を混ぜて使いたい場合は「マルチダイ」を使用
染色に使う塩の量
- マルチ:1袋に対して30g(大さじ2杯)
- プレミアムダイ:1袋に対して250g(1カップ強)
給湯器のお湯がそのまま使えるという理由で、プレミアムダイを使用することにしました。色は「VELVET BLACK(ベルベットブラック)」=黒(ブラック)をチョイス。
同じプレミアムダイの黒(ブラック)でも、「INTENSE BLACK (インテンスブラック 海外版)」という表示のものもあるようですが、中身は同じもののようです。インテンスブラック=海外版、ベルベットブラック=日本版、という違いで黒(ブラック)は1色のみの展開のようです。
ダイロン 黒(ブラック)の種類
- プレミアムダイ(40℃で染色):ベルベットブラック、インテンスブラック(中身は同じ)
- マルチ(80℃で染色):エボニーブラック
ジーンズを染める際に「使う道具」と「手順」は以下の通りです。
ダイロン プレミアムダイ ベルベットブラック(染料)
使うもの
- プレミアムダイ:3袋
- 塩:750g
- バケツ(20ℓ)
- 染料を溶かすボウル
- 40℃のお湯(19..5L)
- 泡立て器(染料・お塩を溶かす際に使用)
- ゴム手袋
- 色止め剤「カラーストップ」
「プレミアムダイ」は1袋で250gのものを染めることができます。今回染める「ジーンズ」の重量が653gだったので、3袋使用しました。ダイロンの使用量により「塩」と「お湯」の量も変わります。
手順
- 「染色するもの」の重量を図る
ダイロン プレミアムダイは1袋で250gの染色が可能。ジーンズの重量が653gなので3袋使用します。 - 1.5ℓのお湯(40℃)にプレミアムダイ3袋を溶かす
(ダイロン1袋に対し500mlのお湯) - 18リットルのお湯(40℃)に塩750gの塩を溶かす
(ダイロン1袋に対し250gの塩、6ℓのお湯) - 手順2、手順3で作成した液体を混ぜ合わせる
- ジーンズを入れて15分間混ぜ続ける
- 時々混ぜながら45分間浸け置きする
- 水洗いして余分な染料を洗い流す
- 60℃のお湯に色止め剤「カラーストップ」を入れて10分間浸け置き
- 洗濯機で「5分間」脱水
- 裏返して外で干す
1.染色するジーンズの重量を計る
[写真]1.染色するジーンズの重量を計る
2.お湯(量:1.5ℓ 温度:40℃)に「プレミアムダイ3袋」を溶かす
ダイロン プレミアムダイ ベルベットブラック(染料)
染料をケチると浅く染まってしまうので、微妙なラインでも使用量を守った方が綺麗に染まるそうです。
3.18ℓのお湯に塩 750gの塩を溶かす
4.「手順2」、「手順3」で作成した液体を混ぜ合わせる
[写真]4.「手順2」、「手順3」で作成した液体を混ぜ合わせる
5.ジーンズを入れて15分間混ぜ続ける
[写真]5.ジーンズを入れて「15分間」混ぜ続ける
混ぜる時は必ずゴム手袋を着用するようにしてください。染料はかなり強力で、洗っても簡単には取れません。万が一付いてしまった場合の対処方法は、記事の末尾に記載していますのでご覧ください。
6.時々混ぜながら45分間浸け置きする
[写真]6.時々混ぜながら「45分間」浸け置きする
混ぜる頻度、「時々」については説明書に記載がありませんでしたが、3分間隔で混ぜました。
7.水洗いして余分な染料を洗い流す
[写真]7.水洗いして余分な染料を洗い流す
8.60℃のお湯に色止め剤「カラーストップ」を入れて15分浸け置き
染料と同じく、ダイロンから発売されている、色止め剤「カラーストップ」を使用します。60℃のお湯に「カラーストップ」を入れて10分間浸け置き。2回程水を替えて「すすぎ」をします。
9.洗濯機で「5分」脱水
[写真]9.洗濯機で「5分」脱水
洗濯機で脱水を行います。ジーンズ1本であれば「5分」程度で十分です。
10.干して乾燥させる
[写真]10.干して乾燥させる
完成後(After)
正直に言うと、もう少し黒くなるイメージでした。結果は、墨黒(すみくろ)といった感じです。手順を進めていくうえで、特に失敗したなというところは思い当たらず、真っ黒にならなかった原因はわかりません。もう一回同じ手順で染めるとより黒くなるとは思いますが、決して悪くない仕上がりなので、このまま穿いていこうと思います。
色が濃い目に残っていた、「フロントボタンのフラップ部分」「紙パッチが付いていた部分」等は、その他の部分に比べて、若干染まりが浅かったですが、それ以外は綺麗に染まってくれました。真っ黒ではありませんでしたが、斑(ムラ)も無く、満足できる仕上がりになりました。
比較(Before After)
リーバイスのヴィンテージジーンズ(ブルージーンズ)をダイロンでブラックジーンズにしてみた まとめ
穿いて洗っていくうちに色が落ちたら、またその時に染めたいと思います。
色が薄いブルージーンズは、夏によく穿かれますが、コーディネートが難しい色だったりしますよね。ブラックジーンズにしたことにより、コーディネートの幅がグっと広がり、着用頻度も増えそうです。
「デニムシャツ」や「ネルシャツ」等、アメカジ色の強いアイテムとブルーデニムを合わせてしまうと、コテコテになってしまいますが、ブラックデニムだと「コテコテ感」が程よい雰囲気になり、コーディネートしやすくなります。(※個人の感想です)
手間はかかりますが、色落ちし過ぎて穿けなくなったジーンズをお持ちの方はダイロンで染めてみてはいかがでしょうか。動画もご覧ください。
手に付いたダイロン染料の落とし方
ゴム手袋を用意していたのにも関わらず、素手で染色液に手を入れて作業をしてしまい、手が染まってしまいました。洗えば取れるだろうと簡単に考えていましたが、全く取れません。「ゴム手袋」は必ず使うようにした方がよいです。
染料の落とし方としては「激落ちくん」等のメラミンスポンジで擦るのが最も早く落ちます。ダイロンのブログにはお湯に5分浸けて洗うと落ちるとの記載がありますが、実施してみたところ、メラミンスポンジの方が早く落とすことができました。
「爪の間」や「爪の甘皮」等は1週間程度そのまま付いて取れませんでした。「ダイロンの染色作業」には、「ゴム手袋」は必須です。
ダイロン プレミアムダイ ベルベットブラック(染料)
ダイロン カラーストップ(色止め剤)
リーバイス ヴィンテージジーンズ(66前期)をダイロン プレミアムダイで染めてブラックジーンズにしてみた( Youtube動画)
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