レザージャケット(革ジャン、ライダース、カーコート)の「保管前の手入れ」と「保管方法」

[写真]Schott(ショット)製のレザーカーコート
レザージャケット(革ジャン、ライダース、カーコート) シーズンオフ時の保管方法
愛用開始から20年のカーコート。 3月も下旬になり暖かくなってくると、着用する機会はありません。シーズンオフになったレザージャケット(革ジャン、ライダース、カーコート)の「保管前の手入れの方法」と「保管方法」を記します。今シーズンは、例年に比べて着用回数が多かったので、しっかりと手入れを行いました。
着用頻度が低い時期もありましたが、そんな時でもシーズンオフ時の手入れをしっかりと行っていたので、ダメージを受けやすい襟や袖口、裾、ポケット周り等もノーダメージと言っても問題ない状態です。
保管前の手入れに使うもの

[写真]手入れの際に使うもの
- ハンドタオル 2枚(水拭き用、乾拭き用)
- ストロングオイル(MIZUNO)
- ブラシ(ネオストロングオイル塗布用)
保管前の手入れの手順
手順1.濡らして硬く絞ったタオルで全体を拭く
[写真]手順1.濡らして硬く絞ったタオルで全体を拭く
水で濡らして硬く絞ったタオルで全体を拭いていきます。襟、袖口、ポケット周り等、肌が直接触れる部分は念入りに拭きます。皮脂等の汚れが残っているとカビ発生の直接的な原因になります。
ライナー部分は汚れていないので何もしていませんが、汗をかいたり汚れている場合は同じように拭きます。汚れがひどい場合はエマール等の中性洗剤を含ませると汚れが落ちやすくなります。
手順2.30分~1時間程度乾燥
[写真]手順2.30分~1時間程度乾燥させる
濡れタオルで拭いた後、30分~1時間乾燥させます。
手順3.「ストロングオイル」を塗る
[写真]3.「ストロングオイル」を塗る
オイルを塗っていきます。使うオイルはMIZUNO「ストロングオイル」。ストロングオイル詳細については下記の記事をご覧ください。
塗って揉み込むと革を柔らかくする効果があるストロングオイル。定期的なメンテナンスにも使用していますが、柔らかくなりすぎるということはなくひび割れを防いでくれています。革ジャンのメンテナンスは10年近くこれだけしか使っていません。
袖口、裾等の革が折り返してある部分はひび割れを起こしやすいので念入りにオイルを塗っていきます。
[写真]裾|ひび割れしやすいので念入りに
オイルを馴染ませる際に大き目サイズのブラシがあると便利です。ダイソーでも購入できる「豚毛ブラシ」でもよいですが、より大きいサイズのブラシを探していたところ、ホームセンターで見つけて購入してみた「Azumaのハンディデッキブラシ」は革用のブラシではありませんが、革ジャンのオイルの塗り伸ばしに最適なブラシでした。豚毛のブラシよりも若干硬めで素材はパキンという植物由来の天然素材です。
- 素材:パキン(タンピコ麻という植物の葉から作った天然繊維)×木(グリップ部分)
- サイズ:5cm×5cm×20cm
- 原産国:中国
手順4.「乾拭き」をする
[写真]4.「乾拭き」をする
オイルを塗った後は、乾いたタオルで乾拭きをします。乾拭きを怠ると「カビ」が発生してしまうこともあるようなので念入りに。
保管の前の手入れは以上で終わりです。
以下、保管の方法について記載しています。
保管の際に使うもの
- 肩幅が合っている厚みがあるハンガー
- 防虫カバー(ムシューダ スーツ・ジャケット用)
長期の保管になるので革ジャンの肩幅に合う厚みがあるハンガーを使用します。シーズン中には別のハンガー(キャンドゥ製アーチハンガー)を使用しています。詳細は下記のページをご覧ください。
防虫・防カビ成分を使用しているムシューダの防虫カバーはスーツ・ジャケット用がジャストサイズ。ロング丈の場合にはコートワンピース用サイズのものもあります。

[写真]防虫シート使用後
注意点
保管する場所によってはカビが発生してしまうことがあります。保管場所の湿度が高い場合は注意が必要です。梅雨の合間の晴れの日に外干し(日陰)して湿気を飛ばすのも効果的です。シーズンオフだからと言ってクローゼットに入れっ放しではなく、初めての場所で保管する場合は特にカビが発生していないか早い段階でチェックしておくと安心です。

[写真]クローゼット内で保管
レザージャケット(革ジャン、ライダース、カーコート)の「保管前の手入れ」と「保管方法」まとめ
レザージャケット(革ジャン、ライダース、カーコート)と一言で言っても
- 牛革(カウレザー)
- 羊革(ラムレザー)
- 山羊革(ゴートレザー)
- 馬革(ホースレザー)
- 水牛革(バッファローレザー)
- 鹿革(ディアスキン)
その素材は様々。種類によっては今回の方法が適切ではない場合もありますので自己責任でお願い致します。因みにこのカーコートは牛革です。
動画もご覧ください。
Schott(ショット)製の革ジャン「保管前の手入れ(メンテナンス)」と「保管方法」( Youtube動画)
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