ジーンズの裾上げ後の「アタリ出し加工」を自分でやる方法|「マジックミシン」でチェーンステッチ

ヴィンテージジーンズの裾上げ後の「アタリ出し加工」を自分でする方法
先日、広範囲に亘るダメージにセミセルフリペアを行ったリーバイスのヴィンテージジーンズ(66前期)。 股下部分が長い(足が短い)ので、裾上げを行いました。
裾上げ後の「アタリ出し加工」を自分でする方法を記載しています。
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ジーンズの裾上げは「チェーンステッチ」でするのが基本

[写真]チェーンステッチでの裾上げが基本
ヴィンテージジーンズの裾上げはチェーンステッチで行うのがジーンズ好きの基本。「ユニオンスペシャル」というミシンで裾上げをすると、普通に洗うだけで捻じれてアタリが付くようですが、近隣にユニオンスペシャルで裾上げをしてくれる店舗がありません。
郵送で依頼できる店舗もありますが、時間も送料もかかってしまいます。いつもお願いしているリペア大衆店「ママのリフォーム」ではチェーンステッチによる裾上げはやっていないとのことで、別の大衆店で裾上げをしてもらいました。

[写真]4.5cm裾上げ
裾上げする長さは4.5cm。裾上げ後のレングスは74cm(29インチ)。
「マジックミシン」でチェーンステッチによる裾上げ

[写真]マジックミシン HP
依頼したのは、あの、イオングループの一員である「リフォームスタジオ株式会社」が運営するリペアショップ「マジックミシン」(チェーンステッチができない店舗もあるそうです)。リフォームスタジオ株式会社は、靴・バッグなどの修理を手掛ける「リアット!」や「ミスタークラフトマン」等も運営しており、合わせると全国600以上ものリペア関連の店舗を展開している超大手のリペアカンパニー。
マジックミシンのチェーンステッチの価格
近所のショッピングモール(イオンが展開)に入っている「マジックミシン」の店舗に持ち込みました。仕上がりは持ち込み後、1時間。価格は2,200円(店舗により異なります)。
裾上げ後の状態
アタリが出ていた裾の部分がつるんつるんになってしまい、このままで穿くのはカッコ悪い。自分でアタリ出し加工をすることにしました。
実は以前に2度ほど、ジーンズ専門のリペア業者に裾上げとアタリ出し加工をお願いしたことがあり、仕上がりのイメージは完全に出来ていました。
裾上げ前のように自然に仕上げてもらうことができることはわかってはいるのですが、何とか費用をかけずに自分で出来ないかと考えてやってみた結果、仕上がりはイマイチですが、とても簡単に穿けるレベルまで加工することが出来ましたのでその方法を共有します。
「アタリ出し加工」に使うもの
- ラジオペンチ (ダイソー購入)
- 紙やすり #400 (ダイソー購入)
「アタリ出し加工」の手順
- 裾を濡らす
- タオルで水分を拭き取る
- ラジオペンチでつまんでアタリを付ける
- 乾燥させる
- 紙やすりで表面を擦る
手順1.ジーンズの裾を濡らす
[写真]手順1.ジーンズの裾を濡らす
手順2.タオルで水分を拭き取る
[写真]手順2.タオルで水分を拭き取る
手順3.ラジオペンチでつまんでアタリを付ける
[写真]手順3.ラジオペンチでつまんでアタリを付ける
手順4.乾燥させる
[写真]4.乾燥させる(乾燥後)
手順5.紙やすりで表面を擦る
[写真]手順5.紙やすりで表面を擦る
[写真]紙やすり(ダイソー) #400
[写真]元の裾のアタリを参考にしながら
「アタリ出し加工」後
Before After

[写真]上:Before 下:After
他のジーンズの裾(リアルなアタリ)との比較
501XX オリジナル(オリジナルレングス)

[写真]501XX オリジナル(オリジナルレングス)
501XX 復刻 LVC(業者によるアタリ出し加工済)

[写真]501XX 復刻 LVC(業者によるアタリ出し加工済)
501 66前期(今回アタリ出し加工したもの)

[写真]501 66前期(今回アタリ出し加工したもの)
ジーンズの裾上げ後のアタリ出し加工を自分でする方法 まとめ

[写真]左:リーバイス 501 66前期 右:XX(ダブルエックス)
オリジナルレングス(=裾上げされていない)か否かで価格が変わってくるヴィンテージジーンズの世界。穿かずに飾っておくなら別ですが、実際に穿く場合には、ヴィンテージであっても自分の脚の長さへの裾上げは必須(個人的には)。
ロールアップして穿くという方法もありますが、決してカッコいいものではありません。(個人の趣味・思考を否定するつもりは毛頭ございません。)
ヴィンテージジーンズは頻繁に洗うわけではないので、元のようにアタリが付くまでに相当な時間がかかります。業者によるアタリ出し加工は、自然に穿いてできたアタリと見分けがつかないレベルに仕上がりますが、費用が掛かってしまいます。
裾上げ後、とにかく安く、簡単に穿けるような状態(見た目)にしたいという場合は「セルフアタリ出し加工」も有効です。
一つ心配なのは、穿いて洗っていくうちにアタリがずれてしまわないかということ。
加工後に洗濯した状態(脱水直後)

[写真]加工後に洗濯した状態(脱水直後)
一度洗っただけのですが、ペンチで摘まんで強制的に作った「うねり」は消えていません。デニム生地にもある程度形状記憶の性質があるのかもしれません。簡単にズレてしまうということはないのではないか。と考えています(願っています)。
変化があり次第共有します。自己責任でお願いします。動画もご覧ください。
ジーンズの裾上げ後の「アタリ出し加工」を自分でやってみた( Youtube動画)
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