【鬼ヒゲだけじゃない】ジーンズに糊付けをする2つメリット|色落ちしたヴィンテージジーンズに糊付けする目的とは?

ジーンズに糊付けをする「メリット2つ」と「柔軟剤」を使った糊付け方法
ジーンズに糊付けをする意外なメリットと、柔軟剤を使った糊付けの方法を記載しています。
contents
ジーンズの糊付け=洗濯糊原液
バキバキのヒゲやハチノスにする為に、ジーンズに糊付けをする方法があることは、ジーンズ好きな方ならご存じのことと思います。Youtubeで「#糊付け」と検索すると、ジーンズが立った、ジージャンが立ったというドヤ顔サムネイルが目立ちます。

確かにうれしいんですよね。ジーンズが立つと。ドヤ顔になる気持ち、わかります。
Youtubeで公開されている、ジーンズが立つ程ガチガチにする糊付けの方法は、洗濯糊の原液をジーンズにそのまま塗るというもので、とある時期にヴィンテージ古着界の雄「BerBerjin(ベルベルジン)」のブログで紹介され、その後さまざまなファッション系Youtuberが紹介したことにより瞬く間に広まりました。
- スタッフブログ ベルベル藤原の今日のオススメ ~ジーンズの話 2 ~|Berberjin ブログ 2009.5
- ベルベル本店 糊付け始めました! - BerBerJin Staff Blog 2013.9
ファッション系(アメカジ系)のYoutuberがこぞって動画を公開しています。意外なところでは、あの「安田大サーカス」の団長も動画で糊付けする様子をアップしています。
【超簡単】団長愛用のAt Last&coジーパンを自分で糊付け!最強の「ヒゲ」「ハチノス」を育てます!( Youtube動画)
ベストジーニスト殿堂入りのあの「キムタク氏」もジーンズ糊付けして穿いている
ついでに言うとベストジーニスト殿堂入りのあのキムタクこと木村拓哉氏も自身のInstagramでジーンズ(+ジージャン)を糊付けしてもらった後のジーンズが立った様子をアップしています。
※キムタク氏のジーンズのブランドは「Subculture(サブカルチャー)」というブランドの「SC DENIM PANTS S01XX」というモデルなのだそうです。
自身で糊付けした感想
因みにワタクシも同店(Berberjin)のブログを見て、何度か原液での糊付けをしたことがあります。
自身で糊付けをした結果としては、
- ややゆったり目のサイズで穿いていた
- 糊付け後に比較的早いタイミングで洗濯をしてしまっていた
ことで、結果として「鬼ヒゲ」「鬼ハチノス」を実現することはできませんでした。因みに現在はこのような色落ちの状況です。
何回か原液で糊付けしたジーンズ(LVC 1955モデル)
ジーンズに糊付けをする目的は、なんと言っても「ヒゲ」「ハチノス」と呼ばれる色落ちをよりくっきりと出すこと。「根性穿き」なんて言う言葉もあるくらいで、糊付け後は洗わずにひたすら穿き続けるのが正しいとされています。多少の汚れは気にせず、周囲からの「汚い!」「臭い!」「いい加減洗え!」等の反対意見を押し切ってまで「洗わない」という、本当の意味での根性が必要です。
その結果、鬼のようにくっきりとした「ヒゲ」「ハチノス」のジーンズにすることができます。これをかっこいいと思うか否かについては置いておいて・・。
原液での糊付けには、「鬼ヒゲ」「鬼ハチノス」になるという代わりに、実は二つ大きなのデメリットがあります。
原液洗濯糊での糊付けのデメリット
- 皺や股の部分にダメージが進行しやすい
- 穿き心地が悪くなる
「強めに入った皺の部分」や「ガチガチに硬くなった股」の部分が集中して摩擦が起き、圧がかかり、早めに破れてしまいます。実際にやったことがある人はわかると思いますが、ガチガチに硬いと当然、穿き心地も最悪に近い程悪くなります。
一般的に「洗濯糊」は、正しく使えば、本来デメリットはないものなのだそうです。
ジーンズに糊付けをした場合の鬼ヒゲにする以外のメリットは2つあると考えます。
ジーンズを糊付けするメリット①「シルエットが綺麗に見える」

[写真]左:糊付け前 右:糊付け後
糊付けをすると、生地が硬くなり、皺・型崩れの防止の効果があります。結果、糊付けをしていないジーンズと比べると、若干ではありますが、シルエットが綺麗に見えるという効果があります。
生地が硬くなることで出た膝が目立ちやすいというデメリットもあります。出た膝の手入れを怠ると、逆にシルエットが崩れたジーンズになってしまうので要注意です。
膝が出た部分が目立ちやすいので注意

[写真]糊付けすると出た膝が強調される
膝が出た場合は都度水で濡らして戻す

[写真]霧吹き等で水をかけて乾燥させる
出た膝の部分に水をかけてあげて乾かすと簡単に元に戻ります。通常であれば穿いて脱いだ後に霧吹きで水をかけて自然乾燥させますが、急いでいる時等はドライヤーで乾かすと5分程度で戻ります。色落ちの心配もありません。
膝が出たジーンズ(デニム)を元に戻す方法( Youtube動画)
ジーンズを糊付けするメリット②「汚れが付きにくく落ちやすい」

[写真]汚れの放置は生地のダメージにつながる
ジーンズに糊付けをすることによるメリット2つ目は、生地の繊維を洗濯糊でコーティングすることによって、汚れが繊維の中まで入りにくくなるということ。
ジーンズを洗わないと生地が弱くなり、ダメージが進行してしまうことはご存じの通り。適度に洗濯をしてあげる必要がありますが、糊付けをすることによって汚れが表面の糊の層で留まってくれるので、洗濯回数を減らすことができます。
これについては理論上そうなるというだけであって実際に比較実験等をしたことはありませんが、糊付けをしたものとしていないワイシャツを比べた場合、明らかに糊付けをしたワイシャツの方が白さを保っているということは経験済み。ジーンズでも同様の効果が得られると思われます。

さらに洗濯の際には、洗濯糊と一緒に、汚れが流れてくれるという効果もあります。汚れが付きにくく、落としやすくなるというのがメリットの2つ目です。
以上の2点が、ジーンズを糊付けするメリットです(鬼ヒゲ目的以外)。前置きが長くなってしまいましたが、今回は、洗濯糊のメリットを取り入れながらも穿き心地をよくするジーンズの糊付け方法をご紹介。
と言っても特別なことをするわけではなく、
- 洗濯糊を本来の用量、使用方で使い、さらに柔軟剤を使うという方法です
ジーンズを長持ちさせる「ガチガチにしない」糊付け方法
使うもの
手順

[写真]手順2.ジーンズを浸す
- 洗面台に水を貯め、洗濯糊、柔軟剤を入れて混ぜる
洗面台にジーンズが浸かる程度の水を入れ、洗濯糊と柔軟剤を入れます。洗濯糊のボトルに記載してある用量を守る為、すべて量りながら入れます。念入りにかき混ぜます。 - ジーンズ全体を浸す
ジーンズを「手順1」の液に浸けて全体に染み渡らせます。 - バスタオルで脱水
全体に染み渡った後は手で押して絞り、バスタオルに包んで脱水をします。浸け置き等の必要はありません。 - 干して乾燥
裏返して乾燥させます。

[写真]手順4.干す
洗濯糊と柔軟剤を溶かした水にジーンズを浸けて、全体に染み渡ったらバスタオルを使って脱水して乾燥させる。というとても簡単な方法です。作業全体としては、原液でする「糊付け」よりも簡単、かつ短時間で終わります。
糊付け後の状態(After)
「洗濯糊」+「柔軟剤」で「パリっ」としながらも「柔らかさ」がある仕上がりに
今回の方法は、「立つ」程ガチガチにはなりませんが、パリッとしていながらも表面は柔軟剤の効果で柔らかい肌触りになります。原液を塗る場合と比べると穿き心地の差は歴然。糊付け前よりは穿き心地は悪くなりますが、洗濯糊に表示してある用量通りに使用したのと、柔軟剤の効果でストレスを感じる程ではありません。
鬼のようなヒゲやハチノスにしたい場合には硬さが足りないかもしれませんが(洗濯糊の濃度である程度はバキ度の調整可能と思われます)、汚れ対策もできて、型崩れ防止の効果もありながら穿き心地も悪くない。色落ち・ダメージを進行させたくないジーンズ、特に「ヴィンテージジーンズ」にはオススメの糊付け方法だと思います。
今回の糊付け方法(用量通りの「洗濯糊」+「柔軟剤」使用)のメリット・デメリット
メリット
- 汚れが付きにくく、落ちやすい(洗濯回数を減らすことができる)
- 原液でするよりも穿き心地がよい(+柔軟剤の効果もあり)
- シルエットが綺麗に見える(膝に注意)
デメリット
- 鬼ヒゲハチノスを目指している場合には硬さが足りない(洗濯糊の濃度である程度調整可能)
自己責任でお願いします。動画もご覧ください。
バキバキにして「鬼ヒゲ」「鬼ハチノス」にする為だけじゃないジーンズに「糊付け」をする「メリット2つ」とオススメの「糊付け」方法( Youtube動画)
皺にならないジーンズの保管方法( Youtube動画)
Post a Comment.