革靴が濡れた時の対応を間違えてカビが発生|Mモゥブレイ シダードライ

[写真]カビが発生した革靴(コインローファー)
革靴にカビが発生した時の対処法
愛用している革靴(神匠のコインローファー)にカビが発生してしまいました。 原因は簡単に言うと「シューツリー」。シューツリーは除湿くらいはできるだろうと考えていましたが、除湿すらまともにできないことが分かりました。
カビが発生した時の対処法とカビが発生しない革靴の取り扱い方を記載しています。
革ジャンにカビが発生してしまった原因と行ったカビの除去の方法は「革ジャンにカビが発生してしまった時の対処法」をご覧ください。
contents
革靴にカビが発生してしまった原因
カビ発生の条件
- 温度(20~30℃)
- 湿度(70%)
- 栄養源
この3つの条件が揃うとカビが発生してしまうと言われています。栄養源は、革靴で言うと「汗」や「皮脂」「埃」といったいわゆる「汚れ」が該当するそうです。
革靴に関して言うと、「栄養源」と「温度」に関しては、5月~9月の時期で常用しているものであればカビが発生する基準を常時満たしている状態だと思われるので、「湿度」のコントロールがカビを発生させない為の対策の肝であると言っても良いのではないかと思います。
参考サイト
今回のカビの発生原因はシューツリー(の入れっ放し)で湿度を上げてしまったこと
ある日の夕方、運悪くゲリラ豪雨に遭遇してしまい、靴の中まで「ずぶ濡れ」になってしまいました。その日の帰宅後、可能な限りタオルで水分を拭き取った後、左足は乾燥剤、右足はシューツリーを入れてシュークローク内で乾燥させることにしました(左右で違うのは実験中の為。下記リンク参照)。

[写真]シューツリーを入れていた右足だけにカビ発生
その後、3日程放置してしまい、写真の通りシューツリーを入れっ放しにしていた右足にカビが発生。同じ期間、乾燥剤(シダードライ)を入れ放しにした左足にはカビの発生はありませんでした。
乾燥剤(シダードライ)の方はカビ発生無し

[写真]乾燥剤を入れていた左足はカビ無し
乾燥剤を入れていた左足は除湿が出来ていた為、カビの発生は無し。一般的にもあると言われているシューツリーの除湿効果、個人的にも信じていましたが、その効果は役立たずレベルであることが証明されてしまいました。

[写真]M.モゥブレイ シダードライ(Amazon)
シューツリーは除湿もできない。除湿したい時は乾燥剤。「乾燥剤」と謳っている商品なら、ある程度なんでも効果があると思いますが、革靴に使うなら「M.モゥブレイのシダードライ(Amazon)」がオススメです。

[写真]シダードライの中身|LOFT
布製の袋に木のチップが入っているだけのものですが、10年以上使っていて、破れること無く使い続けることができています。たまに天日干しをしてカラッと乾燥させています。
革靴にカビが発生してしまった時の対処法
ここからはカビが発生してしまった革靴のクリーニングの方法をご紹介します。
革靴のカビ除去に使うもの
- 消毒用エタノール
- キッチンペーパー
- ハンドソープ
- ブラシ
いまやどのご家庭にもある「手指消毒用エタノール」でカビを除去。その他のものもどのご家庭にもあるものだけを使っています。ブラシは「たわし」を使いましたが、ブラシ状のものなら何でもOK。
革靴にカビが発生してしまった時の除去の手順
- 消毒用エタノールでカビを拭き取る
- お湯に浸ける
- ハンドソープで靴内部を洗う
- すすぎ
- 乾燥
1.消毒用エタノールでカビを拭き取る

[写真]エタノールでカビを拭いた後
キッチンペーパーに消毒用エタノールを多めに付けてカビの部分の拭いていきます。
エタノールでカビを除去した後

[写真]エタノールでカビを除去した後
この状態でも十分なのですが、カビの残骸を洗い流す目的で丸洗いをします。
2.お湯に浸ける

[写真]手順2.お湯に浸ける
40℃のお湯を使いました。過去に60℃の高温で洗っていたこともありましたが、革靴のボンドが変色したり、ソールが剥がれたりといったリスクがあるのでやめました。40℃で十分な洗浄効果があります。
革靴の丸洗い歴は10年を超えますが、特にトラブルの発生はありません。カビが発生していなくても定期的に丸洗いすることできれいな状態で履き続けることができています。
3.ハンドソープで靴内部を洗う

[写真]手順3.ハンドソープで靴内部を洗う
カビが発生した靴内部だけではなく、アッパーとソールもついでに洗いました。
たわしを使うと革に傷が付くのではないかと心配になるかもしれませんが、強くこするわけではないので傷はつきません。「たわし」である必要はなく、ブラシ状のものなら何でもよく、スポンジであることもあります。

[写真]アッパーとソールも洗う
4.すすぎをする

[写真]手順4.すすぎをする
ハンドソープの成分を残さないようにしっかりとすすぎをしました。
5.乾燥させる

[写真]手順5.乾燥させる
実験中の為(※下記リンク参照)、片方はシューキーパーを入れてテンションをかけながら(反り返り、皺を伸ばす目的)、もう片方は乾燥剤を入れて乾燥させました。

[写真]使用したシューキーパー(キャンドゥ 100円)
車の中で乾燥させる
乾燥させる場所にもこだわりました。革靴の丸洗いをするうえで最もネックとなるのが乾燥時間の長さ。とくに夏場は雨の日となると湿度が高くなってしまい、丸洗い後の乾燥中にカビが再発ということにもなりかねません。 どうにか短縮することはできないかと考え付いたのが車の中。

[写真]車の中で乾燥させると時短になる
真夏であれば車内温度70℃近くにまで上がるので乾燥時間の短縮になることは間違いありません。心配なのは急激に乾かすことでひび割れ(クラック)などが発生してしまわないかということ。車の中で乾燥させるのは今回で2回目ですが、クラックの発生等起こることなく、丸1日程度で完全に乾きました。
直接日が当たらない後部座席の足元に置いて乾燥させました。車内マットは通気性があり、レザーソールのカビの発生もありませんでした。

[写真]車内マットは通気性あり
Before After

[写真]左:Before 右:After
跡形もなくカビを除去出来ました。
6.丸洗い後のアッパー他の手入れ
最後に丸洗い後のアッパー他の手入れを行います。
- アッパーは「コロニル シュプリームクリームDX(Amazon)」
- インナー(インソール等)は「ミズノ 裏革コンディショナー(Amazon)」
- 靴底(レザーソール)は「ミズノ ネオストロングオイル(Amazon)」
を使用しました。
Before After
[写真]反り返り、皺は戻ったが・・
カビを洗い流す為に丸洗いをしましたが、インソールだけでなくアッパーもソールも綺麗になりました。 乾燥剤を入れていた左足は型崩れすることなく、丸洗いする前と見た目、履き心地共に変化はありませんでした。 シューキーパーを使った右足が綺麗に皺が伸びて反り返りも無くなっていますが、一度履くと短時間で元に戻りました。
丸洗いの後、1度履いた後の状態
[写真]1度履くと左右同じに
革靴にカビが発生|カビが生えてしまった時の対処法 まとめ
革靴にカビを生やしたことがあるという方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。革靴の手入れを覚える前は「カビ発生」=「捨てる」しかないという認識だったので何足か廃棄したことがあります。
今思えばかなりもったいないことをしていたと後悔しています。ご覧いただいた通り、カビの処理は驚く程簡単で特別なものは何一つ必要ありません。
カビ対策(=除湿)にはシューツリーではなく乾燥剤(除湿剤)を使うこと、もし万が一カビが発生しても、洗えば簡単に綺麗になることを覚えておいてください。
おすすめの除湿剤
動画もご覧ください。
革靴にカビが生えた時の対処方法( Youtube動画)
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