リアルカウボーイが穿いていたっぽいリーバイスのヴィンテージジーンズを入手|1950年代製 ギャラ入り 501XX

リアルカウボーイが穿いていた 1950年代製 リーバイス 501XX入手
ヴィンテージジーンズを入手しました。 今回入手したのは(推定)1950年代製のリーバイスの501XX ギャラ入り紙パッチ期のもの。購入後に分かったことですが、当時のカウボーイが穿いていた可能性があるディテールが複数個所ある興味深い個体であることがわかりました。
カウボーイが穿くジーンズといって話題に上がるのは、そのほとんどがカウボーイモデル等もあるLee(リー)やWrangler(ラングラー)。リーバイス501XXのリアルカウボーイによるエイジングは珍しいのではないでしょうか。
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リーバイス501XX ギャラ入り紙パッチ1950年代製の全体写真

[写真]リーバイス 501XX 1950年代製
色落ちもしていてダメージも複数箇所ある為、XXながらアンダー10万円という低価格で入手できました。購入先はメルカリ。
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年代判別箇所のディテール
- トップボタン裏 刻印14
- トップボタン横 V字ステッチ
- 隠しリベット(刻印14)
- ポケットスレーキ補強リベット(鉄)
- 赤タブ ビッグE
- フライボタン(足長R)
- ベルトループ(オフセット)
- セルビッジ(赤耳)
- コインポケット(赤耳)
推定ですが、上記ディテールを見ると1950年代製と判断できそうです。
- 【参考】リーバイス501XX 紙パッチギャラ入り|hands-on 裏ブログ
https://hands-on-jeans.com/blog/2020/06/16/3805
カウボーイが穿いていたと思われる部分のディテール
カウボーイが穿いていたものなのではないか?と思って購入したわけではなく、きっかけはYoutubeにUPした「ジーンズの裾に関する動画|Youtube」に来た下記のコメント。

[画像]Youtubeの動画に付いたコメント
コメントで知った、カウボーイがやっていたという裾を2回折り返すのロールアップの手法。調べてみると、「ダブルターンアップ」というものでそれがカウボーイが発祥であるとのこと。カウボーイがやってたから裾を2回折り返してもOKとはなりませんが、そういえば裾に不自然なリペア跡があったなと思い出し、もしかしたらカウボーイが穿いていたやつなのかもとなりました。
裾のタバコの焼け跡
購入時は自転車のチェーンに巻き込まれて破れてしまったのかなと思っていましたが、当時のカウボーイは2回折り返した裾にタバコの吸い殻を入れていたと言われているのだそう(火事の発生を避ける為)。
リペアされていますが、よく見ると焦げたような黒い色になっている所もあり、自転車のチェーンに巻き込まれたよりもタバコで焼けた跡の可能性の方が高いのではないかと思うようになりました。
2回折り返す方法は「ダブルターンアップ」と呼ばれているそうで、下記の写真のような折り方をするそうです。
[写真]GQJAPAN
- 野暮ったい? なら、ジーンズのロールアップは「ダブルターンアップ」1択ぜよ!【ヴィンテージジーンズ直して委員会 第7回】 | GQ JAPAN
https://www.gqjapan.jp/fashion/article/20200626-vintagejeansremakeclub7
これ一択ぜよ!との事ですが、今の時代にこれをする合理的な意味が全くなく、好みの問題もありますがこれ1択となる理由が個人的には全く分かりません。こんなことしてる奴本当ににいるのかよと思いながらSNSを見てみると結構いたので驚きました。
タバコではなく葉巻だった可能性もアリ
[写真]タバコではなく葉巻だった?
ダブルターンアップの起源に関しては、タバコじゃなくて葉巻だったのではないかというコメントもあり、そのコメントに対しても様々なコメントが付いていたりと、いずれにしても真相はわかりませんが気になる方は動画及びコメント欄をご覧になってみてください。
ジーンズの裾を灰皿にする頭の悪い人( Youtube動画)
右腿横部分のロウマッチを擦った跡
[写真]右足腿部分のロウマッチ跡
タバコ(葉巻)の吸い殻に関連した部分で言うと、右腿にロウマッチを擦った跡があります。ロウマッチは日本では1921年に製造が禁止されているので※日本で穿かれていた可能性は低いと思われますが、カウボーイが穿いていたことを確定できるものではありません。
- ※1921年(大正10年)になって日本は、4月11日黄燐燐寸製造禁止法を公布し、ようやく黄燐マッチの製造を禁止した マッチ|Wikipedis
膝下のプリーツ跡
[写真]裾のセンタークリース跡
スーツ等のスラックスの中央部分に付けられる「折り目」のをセンタークリース、プリーツ等と言いますが、このジーンズには膝下部分だけですが、薄っすらとセンタークリースを入れていたようなアタリ(色落ち)があります。
[写真]カウボーイ文化とファッションの歴史 | 私のリーバイス
当時のカウボーイの間でも少しフォーマル寄りな用途で使用する場合にクリースを入れることがあったようです。クリースを入れる人もいれば入れない人もいたはずで、それがカウボーイであったということを決定付けるものではありませんが、面白いディテールの1つです。
股間部分のリペア跡
股間のリペア跡についても、単純にオチンチンが大きい人で、乗馬中に上下運動を繰り返した結果擦れて破れたのではと思っていたのですが、「馬の鞍で擦れたんじゃないか?」「ガンホルダーで擦れたんじゃないか?」等というカウボーイを関連付けるようなコメントを貰いその可能性が高まりました。
[写真]乗馬時に鞍で擦れた可能性もアリ
他にも「カウボーイ兼ギタリストだったんじゃない?」等のコメントもあり確定ではありませんが、上記2点と合わせると限り無くカウボーイが穿いた可能性が高いものだと言えます。Youtubeのコメント欄も表現方法に否定的なコメントはいくつかありましたが、カウボーイが穿いていたことについての否定コメントはありませんでした。
「カウボーイが穿いていたジーンズ」だからどうしたと言われても特に何か言い返すつもりはなく、中古のボロいジーンズに価値を見出すのはごく一部のマニアのみだということは自覚しております。
今回は取り上げませんでしたが、「フロントポケットのリベット周辺の破れ」、「バックヨーク付近の錆汚れ」箇所があり、それぞれリペア/汚れ落としの作業を行っておりますので興味がある方は是非ご覧ください。
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