革ジャン(ライダース、レザージャケット、カーコート)にカビが発生してしまった時の対応(カビの落とし方)

革ジャンにカビが生えてしまった原因と対処法
20年近く使っている革ジャンにカビが発生してしまいました。
この革ジャンにカビを生やしてしまったのは実はおおよそ10年振り2回目。 10年前の初カビ発生当時はかなり焦りましたが、今回はカビの発生は2回目ということもあり対処法もわかっていた為、落ち着いて処理することができました。
革ジャンにカビが発生してしまった原因と行ったカビの除去の方法を記します。革靴のカビに付いては「革靴にカビが発生してしまった時の対処法」をご覧ください。
カビが発生した箇所
カビが発生した部分は、襟/右袖口/ボタンホール周辺の3か所。
カビが発生してしまった原因

カビの発生の考えられる原因は
- シーズンオフ後に手入れをせずクローゼットにそのまま入れていた
- 今年の梅雨は雨が連続して降った為、クローゼット内の湿度が高い状態の日が続いた
カビは、温度(20~30℃)、湿度(70%)、栄養源の三つの条件が揃うと発生すると言われています。上の写真の通り、袖口や襟、ボタン周り等、肌が直接触れる部分のみカビが発生している状態。 シーズン中(着用時)についた皮脂(カビの栄養源)をそのままにして放置、さらにそこに梅雨時期の湿度と温度の条件が揃ってしまいわかりやすくカビが発生してしまいました。
いつもならシーズンオフ後はキッチリ手入れをして防虫カバーを被せてクローゼットに収納しているのですが、今年はしておらず、最後の着用から数か月間、クローゼットに入れっ放しの状態でした。
例年行っている手入れ方法
カビの除去に使った物

[写真]カビ落としに使った物
- 消毒用エタノール-100円ショップ キャンドゥ
- 布(雑巾)-100円ショップ キャンドゥ
- 革ジャンのメンテナンスオイル(ミズノ ストロングオイル)amazon
カビを落とすと言っても特別なものは必要なく、どのご家庭にもある手指消毒用のエタノールと布。あとは革ジャン用のオイルもいつも使っている(ミズノ社 ストロングオイル:amazon)ものを使いました。
この「ストロングオイル」はあの所ジョージ氏も使っているものです。革ジャンは20年、ストロングオイルは10年近く使っていますが、臭いも無く、使いやすいうえに低価格なのでオススメです。
手順
手順1.消毒用アルコールを含ませた布でカビを拭き取る
消毒用エタノールをタオルに染み込ませ、カビ部分を取り除きます。直接吹きかけても良いですが、色落ちの可能性がある為、実施される際は、最初に必ず内側等の「目立たない場所」+「少量のエタノール」で試してから実施するようにしてください。
使用したタオルが汚れなのか色落ちなのかわからない程度に薄っすら黒くなりました。
手順2.水で濡らして固く絞った布で全体を拭く
[写真]手順2.水で濡らして固く絞った布で全体を拭く
本来はシーズンオフ時にする作業ですが、全体(カビ発生部分以外も)の汚れを落とす目的で水で濡らして硬く絞ったタオルで全体を拭きます。肌が直接触れる部分(襟、袖口、ポケット周辺、ボタン周辺)は念入りにしています。
手順3.ハンガーで吊るして屋外直射日光天日干し約2時間
[写真]手順3.ハンガーで吊るして屋外直射日光天日干し約2時間
ハンガーにかけて日光を当てます。年間300万人が見るカビ取り総合情報サイト「カビペディア」によると、夏で1〜2時間、冬で2〜3時間天日干しすればカビは「ほぼ完全」に死滅するとのこと。干す時間帯は紫外線の量が多い10時〜14時の間がよいのだそうです。
天気の良い日を選んで実施しました。
手順4.全体にオイルを塗って乾燥→乾拭き→乾燥
ミズノのストロングオイルを全体に塗って乾拭き、乾燥させます。オイルを塗る際、タオルのみでもできますが、ブラシがあると便利です。ホームセンターで購入した500円程度で購入したハンディデッキブラシを使っています。広範囲に素早く塗ることができます。塗り過ぎ厳禁&乾拭きは必須です。1時間程度室内で乾燥させます。
シーズン中であればここで終了です。
手順5.保管用の防虫カバーをかけてクローゼットへ
乾燥後防虫カバーをかけてクローゼットに収納します。ムシューダのスーツ・ジャケット用の防虫カバー(amazon)を使用しています。
作業後
シーズンオフ時の3月~4月頃にここまでやっておけば恐らくカビは発生していなかったはずですが、それを怠った為に無駄な作業をすることになってしまいました。
Before After
[写真]左:Before 右:After
革ジャンにカビが発生してしまった原因と対処法まとめ

初めてカビを生やしてしまった10年前の時は、革ジャン全体がカビてしまっていて今回よりも手間がかかりましたが、今回と全く同じ工程で行いました。以降今年まで再発はありませんでしたのでカビの除去の方法としては適切だったのではないかと思います。
シーズンオフ時のメンテナンスはやはり必須で、保管場所にも気を使う必要があり、雨が続くような場合はシーズンオフ時でも一度確認し、早めの対応をするのが良いと思います。梅雨が明けたタイミングで一度確認を行うことでいざシーズンが来て着用しようとした時にカビ発生発覚→そのまま着なくなる(廃棄)ということが無くなります。
カビを発生させないことが一番ですが、もしカビが生えてしまっても捨てる必要も慌てる必要も無く、簡単に除去することが出来るという事は覚えておいて損はありません。
自己責任でお願いします。
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